聖徒伝153 列王記第二21章 「神が赦し得ない罪はない」 マナセの罪と悔い改め
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1. マナセの罪 列Ⅱ21:1~16
マナセの名には、滅亡した北王国の同族を覚える意味があったのでしょう。
しかし、マナセは期待を裏切り、偶像の祭壇を主の宮にまで築きます。アハブ王のような悪行を重ねたのでした。
律法に背いた王に、滅亡と捕囚の厳しい裁きが宣告されます。
マナセの罪は、歴代のイスラエルの罪に重ねられた最後の一滴のようなものでした。
さらに王は、多くの信仰者や預言者たちを迫害し、殺害しました。
2. マナセの回心 歴Ⅱ33:10~18
マナセはアッシリアによって、バビロンに捕らえ移されました。
しかし、主に悔い改めて、王国に戻されました。罪を赦され、神との断絶が修復され、マナセは真実に主を知ったのです。
帰還したマナセは、城壁を増築し、防御を強化しました。
さらに自分が築いた偶像を取り除き、主の祭壇を築き直し、主へのいけにえを献げました。
マナセは死に、墓に葬られました。ウザの墓とは、ツァラアトに冒されて死んだウジヤのことと思われます。
3. アモンの生涯 列Ⅱ21:19~26
アモンは、マナセ同様の罪を犯し、悔い改めることもありませんでした。
アモンは、謀反を犯した家来たちによって宮殿で殺されました。殺人者たちは、民衆によって打ち殺されました。
アモンの子ヨシヤが、8歳で王に即位しました。彼が、最後にして最大の宗教改革を成し遂げることになります。
4. 預言者の喜びを私の喜びに
南王国最長の55年を統治したマナセ。
世的には優れた王だったかもしれませんが、神の目には悪の限りを尽くしました。
彼の最悪の罪は、残された信仰者を迫害し、預言者を殺害したことでした。
マナセの時代、書を残した預言者はいません。
バビロンに連行され、悔い改めて都に返されたマナセの姿は、将来のイスラエルのバビロン捕囚と帰還に重なります。
最悪の王にすら、救いの機会は与えられていました。
悔い改めて主に信頼するなら、主が赦されない罪はありません。
ましてや、主イエスの十字架の血潮できよめられない罪はありません。
懲らしめの末に悔い改めたマナセを、どんなに主は喜ばれたことでしょう。
それは、天に召された預言者たちの喜びともなったに違いありません。
教会時代の今を生きる私たちには、預言者にも知り得なかった完全な福音が知らされています。
この恵みを喜びましょう。
大患難に向かう今の時代、教会も混沌を極めていくでしょう。
どんな地域教会も、無関係ではいられない戦いがあります。
ただ中で問われるのは、常に自分自身の信仰です。
ますます必死に、聖書だけ、神の約束だけにしがみついていきましょう。
携挙の瞬間まで、主が福音宣教のチャンスを与え続けられます。
私たちキリスト者は、世にあっては、嫌われ者でも仕方ありません。人の情に流されないようにしましょう。
神の義と愛に信頼し、聖書の真理に堅く立ち、福音を宣言していきましょう。