Q:天地創造は、ホントに6日間?
目次
Q:天地創造の一日は、一つの時代を指すと聞いたことがあります。
6日間で世界を造ったなんて、文字通りの意味じゃないんでしょ?
1.聖書では、一日は一日です!
世の終わりの大患難時代の7年間のことを、聖書では「主の日」と呼びます。確かに、「日」が「時代」を指す場合もあります。
ただし、ヘブル語の「ヨム(日)」が、数字と結びついた場合には、文字通りの「日」としてしか用いられていません。
一日は一日。24時間を指しています。
1日という言葉が、何年にも解釈できるなんてことになったら大混乱ですよね?
聖書はちゃんと、筋道立てて理解できるように記されています。創造主は、秩序立てて世界を造られた方です。
2.1日という「時間」が先にあった!!
太陽と月が造られるのは4日目ですが、「光あれ」と神の栄光(シャカイナグローリー)が現れた1日目から、すでに1日という時間がありました。
神は、天地創造の前に、1日という時間を造られていたことが分かります。
漫画家が漫画を描くのは、3次元の世界の人間が、2次元の世界を紙に描いているわけです。
3次元の世界が先にあって、その中に2次元の世界があるのです。
4次元の時間を含む世界が先にあって、この3次元の世界、宇宙がある。そう考えるなら、創造主が、時間を造ってから天地を造ったのは納得できることです。
聖書から説明するならば、神は24時間・1日という時間の区切りをあらかじめ造っておき、それにあわせて天体を置き、地球を回転させたということになります。
究極的な次元の存在である神は、高い次元から順に創造されたのでしょう。
3.創造主は時間を超越された方です!!!
「しかし、愛する人たち。あなたがたは、この一事を見落としてはいけません。すなわち、主の御前では、一日は千年のようであり、千年は一日のようです。第2ペテロ3:8」
この聖句が示すのは、神は時間を超越した方だということです。
例えば漫画家が、自分の描いた漫画の原稿を並べて、同時に眺めることができるように。神は、この世界の初めから終わりまで一望されるのです。
漫画の登場人物が10年歳をとったとしても、漫画家は、漫画の中の10年を同時に把握することができます。
1日とか千年とかいう時間は、私たち被造物にとっての時間であり、創造主は、全く時間に縛られることはありません。
6日間で世界を造るなど、創造主には造作もないことでしょう。
6日間の創造が納得できるかどうかは、この次元をはるかに超越し、無から天地を創造された神の存在を受けいられるかどうかにかかっています。
そこさえ受入られれば、6日間の創造を理解するのは、論理的にも難しいことではないのです。
はじめに神が天と地を創造された。 創世紀 1章1節
おまけ
アダムが、動物たちに名前を付けたという記事が2章にあります。名づけるという行為に、人間に託された世界の管理者としての権威が現れています。
このことをとりあげて、1日で全ての動物に名付けるなど無理だなんて話もありますが、最初は、ライオンもトラもヒョウもひっくるめて一つの種だったという風に理解するなら、種の数は、かなり絞られます。それ程時間もかからずにすんだでしょう。
アダムが、目の前に置かれた動物に、ポンポンと思いのままに名付けていった様子を思い描きます。