十勝の鹿追町 聖書と人生のいろいろ

Q:テロの原因は? 宗教? 貧困?

2020/03/28
 
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2016年9月に、十勝鹿追町オープンした小さな教会です。,Voluntarily(自発的に),Open(開放的に),Logically(論理的に),聖書を学んでいます。史上類をみない大ベストセラー、聖書について、一緒に学んでみませんか? 執筆者は、牧師:三浦亮平です。

Q:またテロが起きました。なんでこんな悲惨なことが繰り返されるのでしょう? 宗教が原因ですか? 貧困のせいですか?

1.テロの背後にあるのは、思想です!

テロリストの中には、高等教育を受けたエリートもいます。
一時期、日本人にも、世界を震撼させるテロを引き起こす人が現れましたが、その人々の多くは、高学歴でした。

何億もの貧しい人々の中で、テロを起こすのは、ごくごく一部の人です。

 

穏健な、あるいは世俗的なイスラム教徒が多勢な中から、ネットを通じてイスラムの過激主義に触れ、共感した人々が、独自にテロを起こす。

それが、最近のテロの背景で起こっていることです。

2017年3月のロンドン橋でのテロを受けて、メイ首相は、これは、一つの思想との戦いなのだと明言していました。

最近の一連のテロの背後には、イスラムの過激主義があります。

イスラムの過激主義は、イスラムの中の少数の異端的な例外にすぎないのか。それとも、イスラムの教えそのものに、テロを誘発する要素があるのか?

イスラム教の神学者は、世界の人々が納得する弁明を求められていると思います。

 

2.怒りの正体は何か、問われています!!

テロにこめられた怒りを、多くの人は感じとり、テロに対して怒ります。

テロの報道に接するとき、自分自身に問われていると感じるのは、自分の怒りの背後に何があるかということです。

その怒りは、不正に対する怒りなのか?

それとも、自分がコントロールできないものに対する怒りなのか?

 

テロを実行する人々は、自分がコントロールできないものに対する怒りを抱いているように感じます。

満たされない支配欲からの怒り。その究極の現れが、命を奪う行為なのではないでしょうか?

テロに対して、テロリストをコントロールできないことへの怒りを爆発させるだけなら、同類にすぎないではないかと、問われます。

 

3.正しい怒りに立つために!!!

不正に対する怒りだけが、正当化されるものです。

しかし、問題は、私たちの怒りには、容易に、支配的な怒りが混ざりあうということです。

自分とは考えや立場の異なる相手の尊厳を認めず、人格攻撃をするなら、それは単に、相手をコントロールできないことに怒っているだけ。利己的な支配欲を爆発させているだけです。

 

聖書から教えられるのは、唯一、正当に怒る権利を持っているのは、創造主なる義と愛の神だけだということです。

私たちに求められているのは、自分の怒りを主に向かって吐き出し、委ねること。

まずは、自分自身が怒りから解放されることが、大切だと強く思います。

「愛する人たち。自分で復讐してはいけません。神の怒りに任せなさい。それは、こう書いてあるからです。『復讐はわたしのすることである。わたしが報いをする、と主は言われる。』」 ローマ 12:19

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