Q:人は、どうして罪を犯すの?
目次
Q:また、ひどい事件が起こりました。何人も人を殺して…
なんであんなことができるのでしょうか?
1.人は罪人だから、罪を犯します!
ダメだと言われた瞬間、気になって仕方がなくなるのが、私たちですね。
望んでいる善ではなく、望まない悪を行ってしまう(ローマ7:19)。それが人が罪人だということです。
人間の本質も、そもそもは、神に似せて造られた、よいものです。
しかし、人は神に逆らい、神を離れてしまったために、もともとあった良い性質が、うまく働かなくなってしまったのです。
神を離れた人間は、悪の支配下にあります。
普通の人が、ある状況の中で、どれほど残酷になりうるか。思い知らされます。
私たち自身の内に悪があり、機会を捕らえて私たちを支配し、悪を行わせるのです。
2.罪とは、欠損だと言えます!!
それでも、多くの場面で悪は抑えられています。私たちの内に神の良い性質も残っていて、歯止めになっているのです。
問題は、心がまだらだということ。私たちのある部分には欠損があります。
欠損している部分は、人それぞれ違います。金銭の問題、性的な側面、強い支配欲など様々です。
私たちは、自分の欠損を軽く見たり、開き直ったりする一方、自分にはない他者の欠損については、理解しがたいために、厳しく非難したりします。
何よりの問題は、自分では埋めようがないのが、欠損だということです。
多くの人は、欠損が社会的な問題にまではなりません。理性で抑えたり、周囲の人々や環境に押さえられたり、何かしらの歯止めがかかっているからです。
犯罪は、突発的、衝動的に起こるものは希です。
窃盗も殺傷も、性犯罪も、犯罪の多くは計画的です。あるいは、心の内や小さな行動で繰り返されながら膨らみ、ある時点で事件となって現れるのです。
計画的な殺人に至る人は、どこかの時点で、自分の良心を悪に明け渡してしまったのだと思います。
3.欠損を埋める方法は一つだけです!!!
自分ではどうにも埋められないのが欠損です。まず、そのことを認識すること。
そして、唯一、すべての欠損を埋めることのできる完全な方に信頼することです。
あなたを造られ、あなたの罪を身代わりに負われた神だけが、あなたの欠損を埋め、あなたを罪の苦しみから解放することができます。
「わたしにはできません。しかし、主よ、あなたが助けてくださるならば、できないことはありません」
そのように神を信頼し、委ねる。それだけが、唯一、罪からの解放の道です。
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Comment
ほんとにその通りですね。
ありがとうございます。
罪とは何か? シンプルに聖書に立ち戻って考えたいと思って書きました。