聖徒伝31 モーセ⑤ 荒野を導く救い主 天のマナ 岩からの水
【メッセージアウトラインPDF】31_モーセ5_マナと湧水_200426
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1. 苦い水・天のパン 16章
葦の海の奇跡から3日後には、水が苦くて飲めないと恨み言を述べたイスラエル。
肉が食べたい、パンがないと不満を募らす民に、主は、天のパン・マナを与えました。
“主を知る” ことが、荒野の旅のテーマです。
イスラエルは、身を持って主の恵みを味わわされたのです。
マナは、毎朝、必要な分だけを取り、6日目だけは二日分集めました。7日目に、主を覚えて安息するためです。
マナは、コエンドロ(コリアンダー)の種のような白い粒で、味はウエハースのよう。煮ても焼いてもおいしく食べられました。
マナは、この後40年間、イスラエルの民を養う大事な糧となります。
2. 岩からの水 初めての戦い 17章
民は、水がないと不満を爆発させ、モーセを打ち殺そうとします。
神の恵みに生かされているのがわからず、神はいるのかと疑う。それが、人の罪の本質です。
窮地に陥ったモーセが、主の命令通り、岩を打つと、岩盤を突き破って、地下水脈が噴き出しました。
命の水をもたらした岩は、やがてくるメシアを示す影です。
エサウの子孫のアマレク族の略奪行為を受け、初めての戦いがなされます。
将軍として立てられたヨシュアは、後にモーセの後継者となる人物です。
戦いの本当の最前線は、丘の頂で祈るモーセにありました。
手を挙げて祈っている時は、イスラエルが優勢でしたが、疲れて手が下がってくると劣勢になる。
アロンとフルが、両側からモーセの手を支え、祈り通した結果、イスラエルはアマレクに勝利したのでした。
この出来事を通して、神は、祈りの大切さをイスラエルに教えられたのです。
3. 舅イテロのアドバイス 18章
イスラエルのエジプト脱出を聞いた舅イテロが、アラビア半島のミデヤンの地から、モーセの元を訪れました。
モーセの妻チッポラと「ゲルショム(寄留者)」「エリエゼル(神は助けて)」の二人の息子も一緒でした。
荒野の放浪者だったモーセは、神の助けにより、主の栄光を証しする者とされたのです。
イテロは、イスラエルと共に主に犠牲を捧げ、モーセたちと食事を分かち合いました。
イスラエルが、はじめて出会った、他民族の理解者でした。
朝から晩まで、民の訴えを聞いてるたモーセの様子を見かねて、イテロは、忠告します。
自ら裁くのではなく、神に委ね、神の解決法を聴きとること。そして、掟と教えによって、指針を示すことです。
民を治め、導く掟と戒めが必須。その認識を与えられたモーセとイスラエルに、次回、律法が授与されます。
4. 命のパンを食べよう
マナが示すのは、主イエスの生きた教え、命のパンです。
日々与えられたマナのように、霊的糧である御言葉も、毎日、その日の分を味わうことが求められます。
霊的糧も食いだめはできません。
主を知った者は、己の罪を思い知り、神の救いを求めるよう導かれます。
イスラエルの民の真実のゴールは、メシア・主イエスと出会うことにあります。
主イエス・キリストは、私の罪のために十字架にかけられ、死んで葬られ、復活されました。
この主こそ、私たちの救いの岩、命のパンなのです。