十勝の鹿追町 聖書と人生のいろいろ

Q:カルト化した教会の特徴って?

 
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2016年9月に、十勝鹿追町オープンした小さな教会です。,Voluntarily(自発的に),Open(開放的に),Logically(論理的に),聖書を学んでいます。史上類をみない大ベストセラー、聖書について、一緒に学んでみませんか? 

Q:今さらな質問ですみません。カルトって言いますけど、
どういうものをカルトって呼ぶんでしょう? 特徴を教えてください!!

 

一般的なカルトの特徴を押さえつつ、特に、カルト化したキリスト教会の場合の具体例を挙げて説明しますね。

特徴1. 権威主義的な指導者

カルト化した教会には必ず、権威主義的な指導者がいます。

この指導者は、「神が立てられた特別な器」であり、「神の言葉を取り次いでいる」のだから、従わねばならないなどと言うのです。

このような指導者は、信徒を信頼せず、私生活にまで介入します。交際相手まで決めてしまったりするのです。

指導者に逆らうことは、神に逆らうことになり、権威づけのために従順を求める聖書箇所が引用されます。

こうして指導者は神と一体化し、信徒は、キリストが喜ぶことではなく、指導者が喜ぶことを考えるようになります。

不従順な信徒は、不信仰だ、高ぶっていると罪責感を負わされ、悪霊呼ばわりされて呪われることすらあります。

特徴2. マインドコントロール的手法

指導者の強い支配下で、信徒は自分では何も決められなくなっていきます。

疑問を感じることがあっても、強い罪悪感を抱いて打ち消してしまうのです。

マインドコントール的な関係とは、権威的な指導者と依存的な信徒によって造り上げられるものです。

指導者は、自分には特別な霊的体験や、啓示、知恵、権威、知識があると告げ、絶対的な服従を信徒に求めます。

 

また、信徒を依存的にさせるために、神の権威を強調し、情報を制限し、恐怖を植え付けます。

不利な情報は禁じられます。多くの場合、お金の流れに関する情報は、一般の信徒は知らなくてよいことだとされます。

指導者の私生活に秘密の部分が多くある一方、説明義務はありません。

指導者は特別だと、全てが不問に付され、誰もそれを問いもしないのです。

特徴3. 極端な排他性

カルト化した教会は、信徒が他の教会の信徒と交流することを好みません。

カルト化が進むほど制限は厳しくなり、交際相手や結婚相手すら、教会内に限定するということも生じます。

さらに、その教会を去った人には、「恩知らず」「不信仰者」「裏切り者」「サタン」などとレッテルが貼られ、非難されます。

離れようとすれば、「あなたのところに神はおられない」「悪霊に取り憑かれる」「地獄に落ちる」などと脅されます。

一方で、自分たちこそ、本物の、愛にあふれる教会であり、他にはない、ここだけが真実だと、繰り返し強調されます。

特徴4. 実際に被害が出ている

実際の被害が生じているのが、カルトです。1~3の特徴を備えたカルト教会は、被害を生じているでしょう。

その被害とは、人格崩壊、人権無視、肉体的・精神的健康への悪影響、セクハラ等の様々なハラスメント、虐待、家庭崩壊、経済的損害、人生計画への狂いなど、様々なものが挙げられます。

しかし、ほぼ例外なく、カルト教会の指導者は、信徒への被害について、謝罪も弁償もしません。

そのため、信徒は、最終的に法的手続をとらざるを得なくなってしまうのです。

 

信徒を立ち上がらせるのは、放置すれば被害者が増え続ける現実です。

法的手続きに対して、世に訴えてはならない(Ⅰコリ6:1)という聖書箇所を挙げて非難する意見があります。

しかし、こう言っているパウロ自身、ローマ皇帝に直訴しています。

パウロは、エルサレムの大祭司や律法学者たち、偽りの宗教指導者たちの告訴に対し、ローマ法廷での正しい裁判を求めて上訴したのでした。

カルト指導者を、必要ならば法的に訴えることは、聖書的に肯定できます。

二次被害を防ぐために!!

カルト化した教会の被害が拡大してしまう要因の一つが、所属教団や周囲の教会、指導者が、問題を軽んじてしまうということにあります。

問題解決を任された者が、喧嘩両成敗というような態度で、加害者と被害者に「公平」に接し、たいした問題ではないと片付けてしまう。そのようなケースが少なくないのです。

仲介者が、被害者に沈黙を強いたという悪質なケースもあります。

勇気を出して周囲に訴えたのに、理解されず、むしろ、自分が悪者にされてしまう。どれほどの傷を、当人は負わされてしまうことでしょうか。

カルト指導者の多くは、外面的には体裁も良く、むしろ、信頼や評判を得ていることが多いのです。

カルト指導者には、平気で嘘をつく二面性があるのですから、聞き取りは事実確認を中心に丁寧に行い、それに対する判断は、慎重にするべきです。

 

主イエスは、偽預言者を実で見分けなさいと告げられています(マタ7:16)。

具体的な被害が出ているなら、言葉に惑わされず、事実を見極めるべきです。

判断基準はまず、被害者にある。それが、原則です。

二次被害を防ぐためにも、まずは被害者に寄り添い、その話に真摯に耳を傾ける必要があります。

判断においては、利害関係の外にいる第三者による検証が求められます。

カルト問題の専門家に助けを求めることは、非常に有効でしょう。

健全な教会とは?

カルトの特徴を逆にすれば、あるべき地域教会の姿が浮かび上がります。

①教会の権威は聖書にあり、神ご自身にあります。

指導者は、聖書を正しく説き明かす限りにおいて、神の権威を委ねられているに過ぎません。

②聖書の求める信仰は、自発的な応答に基づくものでなければ無意味です。

マインドコントロールとは対極にあることを覚えましょう。

③福音を土台としたすべての教会は、一つのキリストの体に属しています。

ここだけが唯一正しい地域教会だ、などとは言えないのです。

他の教会の人々との交わりを持っていることは、とても大切なことだと思います。

【参考資料】

「教会がカルト化するとき」 ウィリアム・ウッド いのちのことば社

「カルトからの脱会と回復のための手引き」 日本脱カルト教会

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Q:どうして教会が、カルト化するの?

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2016年9月に、十勝鹿追町オープンした小さな教会です。,Voluntarily(自発的に),Open(開放的に),Logically(論理的に),聖書を学んでいます。史上類をみない大ベストセラー、聖書について、一緒に学んでみませんか? 

Comment

  1. ムシュウタカシ より:

    プロテスタントの教会は読む人ひとりひとりが、人生感や社会経験、思考、等により聖書の解釈が違っているのも事実です、だから、牧師は謙虚になって主イエスのみこころを語り、信徒が自分で適応できるように説教を組み立てるのが本筋ではないでしょうか、それを牧師が唯我独尊で説教を組み立て、信徒が無批判に受けいれてしまうのではないでしょうか、礼拝が終わった後、自宅でじっくり」、牧師の言われたことが正しいのか、祈り、聖霊に導かれるのも必要と思います。

    • sikaoichurch より:

      コメントありがとうございます。
      唯我独尊の牧師と無批判の信徒という構造では、簡単にカルト化しかねないですよね…。

      使徒一人一人が、自分で聖書を読み、理解し、適用していけるように。
      そのために教え、導いていくのが、教会の教職者の役割だと思います。

      適用は、一人一人違いますが、真の著者である神の意図は一つ。
      そこに一致して聖書を解き明かし、理解することができた時、主ご自身が働いてくださるのだと実感させられています。

  2. 匿名 より:

    裁判されたらどうされますか?どこから裁判費用はどうされますか?また敵金で出しますか?ってお話なりますよね?どうしたらカルト化ならないようにするかもお話されたら宜しいかと思います。宗教には詳しくは無いですが、専門としてる所に御相談されたら宜しいかと思います。

    • sikaoichurch より:

      どうしたら、カルト化にならないようにするか。

      カルト化した教会の特徴を逆に考えていただいたらいいと思います。
      つまり、一人一人の自主性、自発性を尊重する。リーダーは、個々人のサポートに徹し、聖書を正しく解き明かし、聖書の読み方そのものを教える。学んだことを、どう日常に適用するかは、一人一人に委ねる。
      そういうことが大切だと感じています。

      具体的にカルト化した教会に直面したときには、おっしゃるとおり、専門家に相談し、サポートを受けながら進めることは、とても大切ですね。実践しています。

  3. ひこいち より:

    私は元エホバの証人です。
    エホバの証人を辞めて教会に行き、私は救われました。
    中川先生のディスペンセーション主義に興味を持ち、ディスペンセーション主義の教会に行きました。
    そこで待っていたのは、エホバの証人と変わらない圧力感がありました。
    他の教会は正しくない。
    他の教会の牧師の悪口を言う。
    うちは他の教会とは違い聖書通りのことをやっているんだ。
    聖書主義なので、聖書に忠実なんだ。
    ディスペンセーション主義が正しい!!
    日曜日の礼拝は休んではいけないから子供の運動会は無理やり欠席させる。
    これってエホバの証人と同じじゃないかと思い通うのを辞めると、牧師からメールであなたは通う気が無いのですか!!と言われてしまいました。
    精神病を患っている私にはこのことがとても恐怖でたまりませんでした。
    カルトで検索してみると、このページにたどりつきました。
    このページで言われていることと前に通っていた教会が一致していました。
    やっとエホバの証人のカルトから抜け出せたと思ったのですが、またキリスト教のカルトにはまってしまいもう何が本当の救いなのか分からなくなっていました。
    ディスペンセーション主義?が正しいのか契約神学が正しいのか?
    いやこの教会が語るディスペンセーション主義が間違っているのか?
    本当に理解に苦しみました。
    因みにこの教会の教祖的な方がおられ、本も出版されています。
    教祖的な方はお亡くなりになられ、他の方が引き継がれています。
    因みにその方と中川先生と親交があるようです。
    同じディスペンセーション主義だから親交があるのかと思いました。
    そう考えると、中川先生もそのカルト的な教会と交流を持たれているのかと考えてしまうと何が正しいのか分からなくなってしまいます。
    何が正しいのでしょうか?
    聖書が正しいのは分かりますが、この牧師は聖書を使って自分の正当性を言います。
    まるでエホバの証人の長老みたいでした。

    • sikaoichurch より:

      コメントありがとうございます。少しでもお役に立てたなら、嬉しいです。

      聖書的に正しい神学は、健全な教会形成のための大切な基礎です。

      しかし、神学的に正しいから、健全な教会であるとは、言い切れません。

      この教会だけが正しい、というのは、カルトやカルト的教会の常套句です。

      聖書的に理解するなら、唯一正しい地上の組織など、存在しません。

      地上における神の国であったイスラエルにおいて、真の信仰者はいつも少数でした。

      今の時代の地上における神の国は教会ですが、教会も同様です。

      教会には、誕生間もなく、アナニアやサッピラのような偽善者が現れています。

      パウロの手紙を読んでも、偽の教えを説く者や、倫理的罪を犯す者など、教会内に問題の絶えなかったことがあります。

      律法主義者や、グノーシスといった異端的教えとの戦いは、初代教会の大きな課題の一つでした。

      主イエスが警告されたように、地上の教会には、常に偽りの教えが入り込み、その内には、真の信仰者と偽の信者が混ざりあっているのです。

      この教会、教団だから、このグループだから、絶対正しい、なんてことはありません。

      私は、聖書フォーラムを、正しい聖書理解に基づく、理想的な教会の群れであると理解していますが、だからと言って、間違いがないとか、問題がないとは思いません。

      常に突きつけられる課題はあり、対処すべき問題もあるのです。

      そのような視点をもって、一人一人が、聖書理解を深め、正しく判断する力を身につけていくことが必要だと思います。

      理想的な群れがあるとすれば、一人一人に自立と成長を促し、その上で共生していく。そういう視点と働きを持ったところでしょう。

      中川先生と出会ってからの、この8年ほどを振り返って、中川先生自身が、公の場所で、肯定的にせよ、否定的にせよ、どこかの教会や教団のことを具体的に名前を挙げて話されているのを聞いたことはありません。

      個々の地域教会との関わりについては、とても慎重な姿勢をとられていると思います。

      ご自身が、カルト教会の問題に、関わる経験をされてこられたことが、背景にあるのかな、と私は理解しています。

      私自身、とあるカルト的教会を巡る問題に巻き込まれる中で身にしみたのですが、その教会の実情というのは、なかなか外からは見えてこないものです。

      これは、中川先生が、カルト教会との関わりからの体験談として話されていましたが、内側では、非常に支配的で暴力的な牧師が、外では、ここまで謙遜な牧師はいないと、多くの人に思われていたとのことでした。

      内部の実情を知って、本当に驚かれたそうです。

      今、通われている教会が、カルト的で、非常に問題がある教会であるということであれば、そこを離れて、別なところを探されてはいかがでしょうか?

      私が、個人的に責任を負える立場でおすすめできるのは、各地にある聖書フォーラムです。

      お近くの聖書フォーラムに、ぜひ一度、顔を出してみてください。

      東京、大阪の定例会に一度出席されてみるのもよろしいかと思います。

      喜びもって集い、学びあい、交わることのできる、そのような地域教会と出会うことができますように。お祈りします。

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