聖徒伝34 モーセ⑧ アイドル・フェスタ 幕屋建設命令・金の子牛事件 出エジプト記25~32章
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1. 幕屋建設命令 25~31章
主が告げられた幕屋建設命令。エジプトから得た贈り物が資材となりました。
イスラエルが造った幕屋に、主が住まわれる。堕罪以降、地を離れた神の栄光が、部分的ながら再び地上に宿られるのです。
神の方法に従うことで、神に近づく道を示した。この幕屋は、神が住まわれる王宮であり、民が神を礼拝する神殿です。
幕屋は、天にある真のエルサレムの写しです。
出エジプト記の半分は、律法。1/3以上は、幕屋の記述です。神の栄光が宿る幕屋こそ、出エジプト記のゴールです。
①25章は幕屋の内側の祭具です。
最も重要な祭具が契約の箱です。この贖いの蓋に神の栄光が宿りました。
②26,27章は、幕屋の外側。
幕屋の骨組み、幕。犠牲の動物を焼く祭壇、庭について。
庭は、約300坪。幕屋は、祭司が働く聖所が約24畳。契約の箱が置かれた至聖所が12約12畳。縦横高さ4.4mの立方体の空間です。
③28~30章は祭司の祭服と聖別の儀式、日々の務め。
香壇も、民を代表する祈りを捧げる祭司の奉仕に絡めて記されています。
31章には安息日の定めがあります。神への完全な信頼を示す安息日は、イスラエルを他と区別するしるしでした。
最後に主ご自身の指で、律法の中心である十戒が石板に刻まれました。
2. 金の子牛事件 32章
シナイ山に上ったモーセは40日近くなっても下りてこない。民は、目に見える安心を求め、アロンに迫りました。
アロンは、民から金の耳輪を集め、金の子牛を造ると、これがエジプトから民を連れ上った神だと告げました。
飲めや食えやの祭りには、性的淫乱すら伴っていたようです。
主は、モーセに下山を促すと、イスラエルを絶ち滅ぼし、モーセから新たな民を生むと告げます。
モーセは、神の憐れみに訴え、御名が汚されないよう願い、さらにはアブラハム契約の恵みに訴えかけました。
モーセの御心に叶ったとりなしに、神は、災いを止められたのでした。
下山したモーセは、民の様子に激怒し、石板を叩き割りました。金の子牛を粉々にして民に飲ませ、神につくか、敵につくか、求めました。
悔い改めなかった3千人が剣で討たれました。
3. 教会の中にも忍び寄る偶像
偶像とは、ひたすら人間に都合のいい、欲望の投影です。
偶像礼拝の根源は、世の支配者(サタン)への依存です。「神は彼らに背を向け彼らが天の星(堕天使)に仕えるままにされた(使7:42)」のです。
他者を無条件の愛によって依存させ、無制限に束縛する。人間的母性と、サタンの支配は、本質的によく似ています。
一方、義の神は、人の責任の範囲を明確にし、自立を促されます。真の父性は、約束の大切さに基づき、制約と自由をもたらすものです。
愛と義の神は、一方的恵みによってイスラエルを救い出され、契約によって、イスラエルに成長を促されるのです。
神の契約への理解を深め、約束に基づく真の自由を味わっていきましょう。