聖徒伝41 モーセ⑮ 民1~10章 ラッパの音に押し出されて 点呼・出発
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1. 人口調査・点呼 民数記1~4章
エジプトを出て1年、幕屋完成の1ヶ月後。主はイスラエルの兵役につける
20歳以上の男子の人口調査を命じます。
律法の座学は終了。いよいよ進軍を始めるにあたっての点呼だと言えます。
調査結果で重要なのは、創49章でメシアの誕生が予告されたユダ部族が最多であり、長子権を継いだヨセフ族(エフライム、マナセ)が2番目であることです。
幕屋で働くレビ人は、兵役を免除されており、ここには含まれていません。
行軍の際、レビ人のゲルション族は、幕屋の幕、ケハテ族は、重要な祭具を、メラリ族は板や台座を運搬しました。
2. 律法の追加 5~8章
出発前に追記された律法は、イスラエルの行軍の準備を整えるものでした。
宿営の徹底したきよめが命じられた後、夫が妻に疑惑を抱いた場合の姦淫の判定が記されます。
疑念は、人を神から遠ざけます。神の兵士は、主の平安に満たされていなければなりません。
ある期間、神に特別な誓願を立てたナジル人は、誓願成就の際には、大祭司の任職と同等の捧げ物をしました。
今の教会時代には、すべての信者が、神と人とをつなぐ祭司とされています。究極のナジル人こそ、キリストです。
神殿奉献では、12部族が全く同じ捧げ物をし、神への従順を示しています。
3. 出発 9~10章
出エジプトから2年目、第二月の20日、栄光の雲が幕屋を離れて上りました。
2本の銀のラッパが、2本同時に長く吹き鳴らされました。出発の合図です。
イスラエルは、モーセを主の命により、約束の地へ旅立ったのです。
ユダ族が先頭。行軍の中心には、神が臨在された契約の箱がありました。
4. 信じた時から始まった旅路を歩もう
イスラエルは、神の栄光に導かれるまま、朝でも夜でも出発し、一日でも一年でも滞在しました。
福音を信じたクリスチャンの内にも、栄光の主が住まわれています。内住の聖霊が導かれるままに、信仰者は歩んでいきます。
ただ主に従ったイスラエルは、一切の世の縛りから自由を得ました。
ただ御霊に従って歩むクリスチャンは、真実の自由を得ています。
聖霊がもたらす最大の働きは、私たちに御言葉を正しく理解させることに他なりません。
招集され進軍したイスラエルのように、クリスチャンも、霊的戦いに召し出されています。
私たちの戦いの武器は御言葉。吹き鳴らすべきは、福音の宣言です。
あなたの罪のために、主イエス・キリストは十字架にかけられ、死んで葬られ、死を打ち破って復活された。
この驚くべき救いの御業を携えて、世のただ中へ遣わされて行きましょう。