十勝の鹿追町 聖書と人生のいろいろ

終末の心がまえ 世の終わりに、これから起きること

 
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2016年9月に、十勝鹿追町オープンした小さな教会です。,Voluntarily(自発的に),Open(開放的に),Logically(論理的に),聖書を学んでいます。史上類をみない大ベストセラー、聖書について、一緒に学んでみませんか? 執筆者は、牧師:三浦亮平です。

1. 産みの苦しみの時代の始まり

「民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、あちこちで飢饉と地震が起こります。しかし、これらはすべて産みの苦しみの始まりなのです。マタイ24:7~8」

世の終わりとは、イスラエルが民族的救いに至るまでの産みの苦しみの時代です。

「民族は民族に、国は国に敵対して」というのは、世界規模の戦争を指しています。

世の終わりは、世界大戦から始まったと理解することができます。

第二次世界大戦においては、ナチス・ドイツによって世界中のユダヤ人の1/3が殺されました。

20世紀、かつてない規模の世界的飢饉が起き、大地震が頻発しました。

 

2. イスラエルの建国 不信仰の帰還

「わたしは、力強い手と伸ばした腕、ほとばしる憤りをもって、あなたがたを諸国の民の中から導き出し、その散らされている国々からあなたがたを集める。エゼキエル20:34」

ホロコーストは、“焼かれた犠牲”という意味です。凄惨な悲劇の後、近代イスラエルが建国されました。

移民も三代目になると、その国の文化、言語に、ほぼ完全に溶け込んでいくと言われます。

一つの民族が、二千年という時を経て、自らの言語、国家を回復する。歴史上かつてない出来事が近代イスラエルの建国でした。

 

「ともに集まれ、集まれ。恥知らずの国民よ。 御定めが行われて、その日が籾殻のように過ぎ去らないうちに。【主】の燃える怒りが、まだあなたがたを襲わないうちに。ゼパニヤ2:1~2」

イスラエルの建国の立役者の多くは社会主義者でした。

現在のイスラエルでは、無神論者が過半数を占めています。

聖書預言から言えば、近代イスラエルの建国は、不信仰なままの帰還です。

これから、イスラエルを待ち受けているのは、大患難時代に下される厳しい裁きです。

ユダヤ人が悔い改め、メシアが再臨される時、真実のイスラエルが建国されるのです。

 

3.エルサレムの支配

1967年、第三次中東戦争を経て、イスラエルは、神殿の丘を含むエルサレム旧市街を占領しました。

現在の神殿の丘は、イスラエルが警備し、宗教的には、ムスリムが占拠し、礼拝の場としています。

イスラム以外の出入りには、厳しいチェックがあり、特に、ユダヤ教、キリスト教に関わる聖典やシンボルを持ち込むことは禁じられています。

数年前に訪問した時には、タブレットの持ち込みも禁止となっていました。

 

複雑な状況に置かれている神殿の丘ですが、聖書的には、イスラエルの土地となっていることに重要な意味があります。

大患難時代には、ここに神殿が再建されていることが預言されています(マタイ24:15他)。これが第三神殿と呼ばれるものです。

1967年移行、神殿再建の前準備は整いました。

いつ、どのようにしてかは、分かりませんが、遅くとも大患難時代の後半には、エルサレム神殿が再建されているということです。

 

4.北の諸国連合のイスラエル侵攻

終末のタイムスケジュールとして次に起きるのが、北の諸国連合のイスラエル侵攻です。(エゼキエル書38章)

その中心になる国々が、マゴグ、メシェク、トバル。現在のロシア南部、イラン、トルコにあたる地域です。

この諸国連合が、「地をおおう雲」のように、イスラエルに攻め込むのです。

興味深いのは、シェバ、テダンと呼ばれる中東のアラブ諸国は、この戦いに加わらないということです。

 

神の視点から見た、北方諸国の侵攻の目的は、イスラエルが聖なる神を知るためです。

超自然的な神の力が、この大軍勢を滅ぼします。

イスラエルは、大軍勢が残した物資で7年間の経済活動を支えられ、敵兵の遺体の埋葬に7ヶ月を要すると、エゼキエル書には記されています。

そうして、不信仰のイスラエルは、主なる神を知るのです。

 

5.現在の中東を覆う預言の影

北方からの侵攻は、イスラエルが表面的な平和と繁栄を享受している、そのただ中に起こります。(エゼ38:8)

今、中東で勢力図が激変しています。イスラエルとUAEとの国交正常化。レバノンでの大爆発事故…。

長年、対立してきたアラブの周辺諸国が、イスラエルとの協力関係を築きつつあります。

 

背後にあるのは、イランの脅威です。

同じムスリムとは言え、イランはシーア派、アラブ諸国はスンニ派と異なります。民族的にも、イランはペルシャ系であり、中東のアラブ人とは違います。

敵の敵は味方ということなのでしょう。

ロシア、トルコも、中東に勢力を伸ばしつつあり、ロシア、トルコ、イラン vs アラブ、イスラエル という、かつてない図式が現れつつあります。

それがいつかは、誰にも分かりませんが、北方からの侵略を予見させる状況が生じてきています。

 

6.求められるクリスチャンの態度

イスラエルの救いのために祈り、献げる。それは、すべてのクリスチャンに課された重要な使命です。

私たち異邦人の恵みは、ユダヤ人を通して与えられたものだからです。

 

聖書預言を、神の言葉として信じるのであれば、イスラエルを取り巻く中東の情勢を注視し、関心を寄せ、祈る必要があるでしょう。

一方で、状況に心を囚われないように、心がけるべきだとも思います。

終末だ、大変だ、と言って盛り上がって、最も大切な使命をおろそかにしては、本末転倒だからです。

 

クリスチャンが、いつでも第一に意識し、備えるべきは携挙です。

この時代に救われるべき最後の一人が救われたとき、真実の教会は天に挙げられます。

そして、私たちのなすべきことは、福音を告げ、信じた人を弟子として育んでいくこと。

福音宣教と聖書の解き証しこそ、最大の使命です。

預言の成就だ、時は近い、と騒ぎ立てるだけで、伝道の使命を忘れているなら。主の道を外れてしまっています。

 

7.クリスチャンの変わらぬ使命

世の終わりは、イエスの弟子たちにとって最大の関心事でした。

しかし、その時、弟子たちが本当になすべきことは、間近に迫った主イエスの十字架の苦難を受け入れることだったのです。

 

今、私たちが、常に第一とすべきは、福音宣教です。

コロナ渦のこの状況においては、家族や、身近な人との関係性が何より問われています。

家族に福音を伝えるのは、とても難しいことです。

「私は、本当に、変えられ、成長していっているのか。」 自分自身の信仰の本質が問われるからです。

 

家族には、ごまかしようのない、私たち自身の欠けが確かにあります。

私たちの信仰の成長は、らせん階段のように、ゆるやかなものでしかありません。

しかし、家族だからこそ気づける、小さな変化もあるはずです。

本気で主に献げるなら、あなたは御霊に変えられて、家族にも必ず伝わります。

言い訳のしようがないのが、家族伝道なのだと思い知らされます。

 

終末だ、大変だと、騒ぎ立てる暇があったら、どうやって福音を伝えるか、変わらぬ使命に力を注ぐべきです。

本当に時が迫っているのなら、福音を伝えられるその時間も、機会も、刻々と削られていっているからです。

あらゆる機会を用いて福音を伝えましょう。時は迫っています。

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