聖徒伝121 エリヤ篇4 列王記第一20~21章 アハブの罪と悔い改め
【資料はこちらからどうぞ➡】 121_エリヤ4_1列20~21章_アハブの罪と悔い改め_220220
1. アラムとの戦い 20章
久しく北王国を属国としていた北の強国アラム。その王ベン・ハダドは、アハブ王に完全な従属を求めました。
苦渋の末、抵抗を決断したアハブですが、勝ち目はありません。
しかし、一人の預言者が、勝利を告げます。主が一方的な介入をきめられたのです。
主に立てられた若い者たちを率い、アハブはアラムに戦いを仕掛けました。
結果は圧勝、敵は敗走していきました。
体勢を立て直したアラムは、より強固な軍で再び侵略します。
イスラエルの神は山の神だから、平地で戦えば勝てると目論んだのでした。
圧倒的な戦力差の敵にイスラエルが向き合った時、預言者が勝利を告げます。
主をあなどったアラムを主は、アハブ軍を用いて裁くと言われたのです。
勝敗は一日で決し、アラム軍は壊滅。
命乞いしたベン・ハダドをアハブは兄弟と呼んで迎え入れ、北王国に有利な盟約を結びました。
シドンの王女イゼベルとの政略結婚に続き、アラムとも盟約を結んだアハブは、北の防備を堅固にしました。
政治的な優れた判断であったのでしょうが、主の御心には適いませんでした。
アラム軍を聖絶せよという主の命令を破ったため、アハブにはその報いが返されると告げられました。
2. アハブの罪と悔い改め 21章
宮殿近くのぶどう畑を手に入れようと持ち主のナボテと交渉したアハブ。
しかし、ナボテは神の嗣業の土地は譲れないと拒否します。
怒るアハブに代わって、手を下したのはイゼベルでした。
ナボテが神と王を呪ったとでっち上げ、偽証人を立て、石打の刑で死に追いやったのです。
まんまと土地を手にいれたアハブの前に立ちはだかったのがエリヤでした。
エリヤは、アハブ家の断絶と、アハブ、イゼベルの悲惨な死を宣告しました。
これを聞いたアハブは、嘆き、悔い改めました。主は彼を憐れみ、彼の家の断絶を次世代に先延ばされました。
アハブの死の結末は変わりません。
しかし主は、アハブが子孫の裁きを目撃しないようにしてくださったのです。
3 あわれみの器として
聖絶は最終段階の主の裁き。逃れられる者などいません。聖絶の命令を拒んだアハブの罪は重いものです。
しかし、アハブは、悔い改め、主の恵みによって救われました。主の約束による救いは二度と失われません。
一方、自ら蒔いた種の刈り取りも厳粛にあります。最悪は肉体の死です。
神の厳格な裁きに、人が立ち入る隙はありません。
人にできるのは、へりくだり、主の憐れみにすがるだけです。
頑なで罪深い私が救われたのは、ただ主の憐れみゆえ。主に言い返す余地などかけらもありません。
私も世界も 100%神の憐れみで生かされています。
主は、あわれみの器としてイスラエルとすべての信仰者を用いてくださいます。これ以上の喜びはありません。
ただ主を信頼し、喜びの福音を伝えて行きましょう。結果はすべて、主が最善の形で担ってくださいます。