聖徒伝157 ミカ書1~2章 イスラエルの不法と罪
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1. 裁きの宣告 1:1~16
“誰が主のようであろうか“ それが、ミカという名の意味です。
神を讃える名を持つミカは、ペリシテと隣り合う辺境の町で生まれ育った預言者でした。
「聞け」という呼びかけに続いて宣言されるのは、世の終わりの神の裁きです。
終末における大患難時代は、イスラエルに対する最後の裁きです。
続いて、イスラエルに迫った直近の裁きが告げられます。
アッシリアは北王国を滅ぼし、侵略の手は南王国の一部にまで及ぶのです。
2. 罪状書き 2:1~11
権威を悪用し、民の嗣業の地を奪った指導者たちに災いが下され、追放されます。
神の警告を戯言だと無視した報いです。
さらには北でも南でも、同族同志で略奪がなされ、弱者が踏みにじられました。
神の裁きを目前にしてなお、耳障りのよい偽預言にすがる者に、神は、厳しい裁きを下らさせると宣告されます。
3. 救いの約束 2:12~13
イスラエルが捕囚から解放される時が来ます。
終末の大患難時代にも、1/3は生き残り、回心し、救われます。
先頭に立つのが、敵を打ち破る者、王なる再臨の主イエスです。
大患難時代のただ中には、残れるイスラエルは、ボツラ(ペトラ)に匿われ、反キリストのジェノサイドから守られます。
まとめ.
律法の核心が、「シェマー(聞け)」と呼ばれる申命記6章4~6節です。
唯一の主を愛し、律法に従うことが、イスラエルの責務です。
神がモーセを通して結ばれた「土地の契約(申命記29~30章)」に、すでに告げられていたこと。
それは、イスラエルが律法に従うなら、祝福があり、約束の土地で栄えるが、背くなら、約束の地を追われてしまうということです。
にも関わらず、イスラエルは偶像礼拝に陥りました。
数々の預言者が、奇跡を伴って神の言葉を伝え、王と民に悔い改めを迫りました。
しかし、彼らは主の言葉を拒み、耳障りのよい偽預言から抜け出そうとはしませんでした。
神のきよめの裁きは避けられません。
一方で残された希望とは、捕囚が終わり、帰還の時が来るということです。
世の終わりの裁きにも期間が定められ、最後の救いの機会となっています。
大患難時代には、残されたイスラエルが民族的回心に至り、多くの異邦人も、主イエスを信じて救われます。
世の終わりが近づくほど、偽教師、偽預言者がはびこります。
新約で最も多いのは偽りの教えに対する警告です。
愛しか語らない偽教師、口先だけで悔い改めない偽善者たち。
偽りと背きを重ねるだけの信仰生活は、害悪です。
障害を抱えた子どもたちに接するほど、厳しく問われる信仰があります。
嘘偽りは、即、見抜かれます。
口だけ達者で内実が伴わなければ、信仰に立つ共同体に居続けることはできません。
本当に弱い立場の人は、自分の弱さを言い訳にはしません。
言い訳をする人は、それだけの余力と知能が与えられていて、責任を負っているのです。
イスラエルのように、恵みに慣れきってはいないでしょうか。
神のいのちを選び、主の御言葉を行いもって味わい尽くしていきましょう。
主の呼びかけに、応答して踏み出しましょう。