聖徒伝143 預言者9 ホセア書4~6章 イスラエルの罪の告発
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1. 主に告訴されるイスラエル 3章
主が民を告訴されます。彼らが神の約束を破り続けたからです。
裁きの激しさに、地は喪に服すとまで言われます。
民を導くべき祭司の責任が、重く問われます。律法の知識のない祭司に、存在意義はありません。
主を忘れた祭司は、主に忘れられます。
神殿が破壊されれば、祭司は働き場を失います。
贖罪の献げ物の分配を多く得るために、民が罪を犯すことを望む祭司は、あまりにも強欲です。
酒に酔い、姦淫し、偶像礼拝に陥った祭司を、主は滅ぶに任せます。
神の家ベテルは、ベテ・アベン(災いの家)と呼ばれます。
悪霊が彼らを巻き込み、神の祝福は取り去られます。
2. 指導者たちの罪 5章
指導者たちも、姦淫と殺戮、偶像礼拝の重罪を告げられます。
献げ物をしたくとも、主を見つけられない時が来ます。
聖絶されたベニヤミンのギブアのように、イスラエルに滅びが近づきます。
同族の嗣業の地を奪い、独自の祭儀を行い、徹底的に主に背いたからです。
主を腐れ扱いした彼らは、病でけがされ苦しみます。
世の終わりには、主が不在だと思えるほどの厳しい患難に、彼らは塗炭の苦しみをなめるのです。
3. 終末の裁きと民族的回心 6章
なお主への立ち返りを呼びかけるホセア。捕囚からの帰還により、一時的な回復がもたらされます。
究極の回復は、再臨のメシアがもたらします。
十字架で贖いを完遂し、復活された主イエスは、栄光の姿で、王の王、主の主として来られるのです。
稲妻のように現れた主の口からでる言葉によって、逆らう者は殺されます。
定められた裁きの後、回心したイスラエルとユダは、再び一つとされます。
4. 主を信じた人に必ず起こること
預言者を遣わされた永遠の神は、時を越えて、すべてを知っておられます。
イスラエルに問われるのは、度重なる告発にもよらず、悔い改めなかったことです。
主イエスは、ホセア書を引用して、祭司の罪を咎められました。
「『わたしが喜びとするのは真実の愛*。いけにえではない』とはどういう意味か、行って学びなさい」と。
主を愛するとは、主を信じ、主を選択することです。
信仰者が、主によく用いられるための一つの条件は、砕かれていることです。
突きつけられた罪を認め、主に向き直り、課題に直面して砕かれます。
とことん打ち砕かれて、預言者エリヤが主に用いられたように。
すべての預言者も同じ道を通して、主に用いられる者へと変えられました。
一人の罪人を救いに招き入れるのは、悔い改めた罪人です。
主イエスは、私の罪のために十字架にかけられ、死んで葬られ、死を打ち破って復活された。
この福音を信じて救われた者を、主は、救いのために用いられます。
このダイナミックな主の働きに大いに用いられて行きましょう。
主に砕かれることを恐れるな。それこそ幸いに満ちた祝福の道です。