㉔使徒ヨハネ 黙示録 教会の携挙
1. 天上の礼拝
ヨハネの黙示録4~5章。7つの教会への手紙の後、天上での礼拝の光景が描かれています。
中心には栄光のキリスト、その周りに24人の長老たち。彼らは教会の代表者です。
教会はすでに天に挙げられていることが分かります。大患難時代を記した黙示録4~18章に、教会という言葉は1回も出て来ません。
目で満ち、6の翼を持つ四つの生き物は、神の側で仕える最上位の天使たちです。
2. 教会とは?
教会は、キリストのからだです(コロ1:18)。
普遍的教会は、一つのキリストのからだであり、地域教会はその部分です。
地域教会に通っていないとしても、普遍的教会につながっていない信者は一人もいません。
ユダヤ人も異邦人も、信じた瞬間に聖霊のバプテスマを受け、教会の一員となっています。
3. 教会の携挙
「わたしが行って、あなたがたに場所を備えたら、また来て、あなたがたをわたしのもとに迎えます(ヨハ14:3)」
…主が迎えのために戻ってこられる。これは、裁きの再臨とは別です。
Ⅰテサロニケ4:16~17で、パウロは、迫害で中断された伝道の後にテサロニケの教会に対して、携挙の七つの段階を補足説明をしています。
①主ご自身、天から下ってくる。
②総司令官の主が号令を出す。
③御使いのかしらが復唱する。
④神の招集ラッパが吹き鳴らされる。
⑤福音を信じて召天したキリストにある死者たちがまず初めによみがえる。
⑥地上の真の信者が雲(主の栄光)の中に、一挙に引き上げられる。
⑦空中で主イエスと会う。いつまでも主と共にいる。
携挙された時点で、信者は復活の体を与えられています。
それは、「朽ちない、栄光ある、強い、御霊に属する、御霊のからだ、天上のかたち(Ⅰコリ15:42~49)」です。
これは、地上の物質でできた体とは違い、天のものでできた天の体です。
4. 教会時代の心備え、
Ⅰテサロニケ5章。主の日(裁き)は、「盗人のように」来ますが、信者は守られます。
教会は携挙され、大患難時代の裁きを免れるからです。主が私のために死んでくださったと信じたゆえです。
その日まで苦難はありますが、パウロは励まし合い、得を高めあうよう、教会に対して勧めています(Ⅰテサ5:10~15)。
その後にあの有名な言葉が来ます。
「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい」 Ⅰテサロニケ5:16~18
このような信仰生活を送るためにまず必要なのは、神の約束と救いの計画を正しく理解することです。
そして、いつ起こるか分からない携挙への心備えを求められます。
歴史は繰り返すと言います。
戦前、戦中の日本の教会は国家の元に統制され、天皇を崇拝し、戦闘機を奉納しました。
この時代、主イエスに対する信仰を守り、貫くことができたたのは、少数の信者だけでした。
その人々に共通していたのは、イエスの再臨を信じていたということです。
聖書的終末論をしっかり持ち、神の計画を理解し、将来の希望を確信している人は、どんな苦難の時にも、主ご自身からの励ましと力を得ることができるのだと教えられます。