まとめ 使徒⑦ 使徒の働き4:1~37「救いをもたらす唯一の名」
説教要旨です。動画は、こちら。
目次
1. 捕らえられるペテロ 4:1~4
弟子たちが神殿でイエスの復活を語り、多くの人々が集うのに困惑したのが、支配者層のサドカイ派。ペテロが捕らえられる一方、5千人が信じました。
2. 裁判で弁証するペテロ 4:5~12
最高法院(サンヘドリン)が開かれ、始まる裁判。イエスをローマに引き渡した張本人である大祭司カヤパと舅アンナスもいました。彼らはローマの傀儡です。
裁判の争点は、ペテロの行った癒やしと説教がどんな権威に基づくかでした。
裁かれる側のペテロは逆に、議員たちに悔い改めを迫ります。王の王イエスの再臨と裁きの時は近いのです。
ペテロは堂々と宣言します。男の癒しは、「あなたがたが十字架につけ、神が死者の中からよみがえらせたナザレ人イエス・キリストの御名によるのです」と。イエスこそ詩篇118:22で預言された、礎石となった捨てられた石です。
そして弁明のクライマックス。ペテロは、堂々と宣言します。
「この方以外には、だれによっても救いはありません。天の下でこの御名のほかに、私たちが救われるべき名は人に与えられていないからです。使徒4:12」
3. 解放されるペテロ 4:13~22
法的証拠がなく、癒しも否定できず、解放されるペテロたち。議会にできたことは、イエスの名によって語るなと、弟子たちを脅すことだけでした。
なおペテロは、「見たこと、聞いたことを話さないわけにはいきません」と語ります。伝道の動機はシンプルです。脅されても福音宣教は止められません。
癒された男は40歳でした。イスラエルの荒野の40年が想起されます。イスラエルの神への反逆による苦難が終わり、救いの時が始まりつつあります。それは、新たな戦いの始まりでもありました。
4. 教会にさらに降る聖霊 4:23~31
解放された弟子たちは主を讃えます。引用される詩篇2:1~2は、世の終わりの最終戦争で異邦人がメシアに反抗して、ユダヤ人殲滅を図る出来事を記しているところです。
迫害から世の終わりを想起し、祈る弟子たち。今起きている出来事が、世の終わりに直接つながっている。これが聖書的世界観です。
大胆に語らせてください。人々を救い導くためにしるしを見せてくださいと祈る弟子たちの上に再び聖霊が降り、さらなる力が注がれたのでした。
5. 恵みを分かち合う教会 4:32~36
信者は、心も思いも一つにし、持ち物も分かち合っていました。
ユダヤ共同体から排除された信者には、それが生き残る術でもありました。常に貧困で苦しんだエルサレム教会ですが、何より、恵みを深く味わっていたのです。
6. まとめ
私たちの罪のために十字架にかけられ、死んで葬られ、復活されたイエスこそ、私たちのキリスト・救い主です。
イエスの御名だけが、人類に救いをもたらします。
ペテロは、人ではなく、ひたすら神に聞き従いました。見聞きした真実を話さずにはいられなかったのです。
神に聞き従い、福音を伝える時、神が必要を満たされるのです。