動画&まとめ ⑱使徒の働き 16章 「イエスこそ、この時代の王」 教会時代のただ中で
1. 第2回宣教旅行の開始 15:36~16:5
ここから始まるパウロの2回目の宣教旅行は、49年半ばから2年半に及び、全3回の宣教旅行で最大のものとなります。
当初の目的は、1回目に宣教した町々の教会の再訪問でした。
出発を前に、1回目の途中でリタイアしたマルコの扱いで、パウロとバルナバは反目し、それぞれ別行動を取ることになります。
結果、二つの宣教チームが誕生し、パウロはシラスとテモテという同労者を得たのでした。背後には、主ご自身が働かれていたのだと分かります。
マルコは、バルナバの下で成長し、後にはパウロもマルコを認め、バルナバとパウロは和解しています。
宣教旅行に旅立った彼らは、エルサレム会議の決定に従い、ユダヤ人も異邦人も、福音を信じて救われることと、異邦人のユダヤ人に対する最低限の配慮を求めました。
信仰の基盤が確立し、方向性が定まった教会は、さらに成長して行きました。
2. 初のギリシャ宣教へ 16:6~15
アジヤ州での宣教を考えていたパウロたちは、その試みをことごとく聖霊に拒まれて、エーゲ海沿岸のトロアスまでやってきます。
そこでパウロは、助けを求めるマケドニヤ人(ギリシャ北部の人々)を幻に見たのでした。
パウロの一行は、ただちに、対岸のマケドニヤに渡り、この地方第一の都市ピリピに入ります。
ユダヤ人が少なく、会堂もなかったピリピの町でしたが、彼らは川岸に集う女たちと出会い、教えることができました。
その一人、成功した商人ルデヤは、主に心開かれ、福音を信じ、家族とともにバプテスマを受けました。
ルデヤは、これ以降、パウロの一行を、物心両面から支える援助者となりました。
3. 獄中での救い 16:16~39
占いの霊につかれた女奴隷につきまとわれたパウロは、イエスの名によって悪霊を追い出しました。
彼女の占いで儲けていた彼女の主人たちは、パウロを恨み、訴えます。
鞭打たれ、投獄されながら、パウロとシラスが神を讃美していると地震が起こりました。
囚人が逃げたと思い込んだ看守が自殺を図ったのを、パウロは思いとどまらせます。
震えながらひれ伏し、救われるためにどうしたらよいかとたずねる看守に、パウロは答えました。
「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます」と。
看守もその家族も、ただ福音を信じて救われたのでした。
4. まとめと適用 ~宣教は主が遣わされる。家族への伝道~
どこで誰に福音を伝えるべきか。主は、御言葉を通して、また、あなたの置かれた状況を通して語りかけられます。
伝えるべきことはただ一つ。あなたの罪のために、神の子イエス・キリストが、十字架につけられ、死んで葬られ、復活されたということ。
そのような方として主イエスを信頼するなら、その瞬間、あなたは救われます。神の怒りが降ることはありません。
家族だからと言って、自動的に救われることはありません。誰もが、神への個人的応答を求められています。
家族伝道は難しいと言われます。自分の弱さも欠点も知り尽くした家族には、本物しか通用しません。
クリスチャンのくせに、と、欠点をつかれて、それ以上何も言えなくなってしまう。そんな経験を多くの人がしていることと思います。
しかし、家族だからこそ気づく、あなたの小さな変化があるはずです。
主が家族の心を開き、福音を伝えるチャンスを必ず与えてくださいます。信頼して歩みましょう。