聖徒伝11 アブラハム③ 主を信じて義とされる 創世記15~16章 契約の締結
11_アブラハム③_契約の締結_191013https://youtu.be/8UY8HAjUXuA
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1. 星空を仰いで 15:1~6
激戦の後、アブラムに「恐れるな」と語りかけた“主の言葉”とは、受肉前のキリストご自身です。
主の力を体験した者は、主を恐れますが、主は、個人的な親しい関係を望んでおられます。
子が与えられないと訴えるアブラムに、神は天を見上げよ、と告げます。「あなたの子孫はこのようになる」と。
荒野の星空の下、アブラムは、遙かな神の約束に圧倒されたことでしょう。
「彼は主を信じた。主はそれを彼の義と認められた。創15:4」 アブラムはただ、主の約束を信じて救われました。
この、信仰義認が、救いの大原則です。
救いに求められるのは、唯一の神の約束を信じる信仰だけなのです。
信じるべき対象は、唯一の神。救いの方法は、信仰により恵みによる。
信じるべき内容は、その時代に啓示された神の約束。聖書の不変の原則です。
2. アブラハム契約の締結 15:7~21
契約締結の場面は、準備と締結に挟まれて、アブラムの子孫のエジプトでの苦難が予告されています。
マルコ福音書にも多用されたサンドイッチ構造。その図式から見ると、ここで強調されているのは、中心に挟まれているエジプトでの苦難です。
まず神は、土地の約束の確証を求めたアブラムに、契約の準備をさせ、彼は動物の犠牲を裂いて並べました。
その後アブラムは、深い眠りの中で暗黒の恐怖を味わいます。
アブラムは、特別な啓示を受けるため、神によって特別な精神状態に置かれたのでしょう。
啓示の内容は、アブラムの子孫がエジプトで奴隷となり、400年後に解放されるということでした。
これは、カナン人にとっては悔い改めの猶予期間となりました。イスラエルは、全人類を救いに導く神の計画に用いられるため、試練の中を通過させられるのです。
命をかけた血の契約では、裂かれた動物の間を、当事者同士が通過します。しかし、この時、神の栄光だけが通過しました。
この契約は片務契約、無条件契約であり、アブラムと子孫に何が起ころうと,神がこの契約を完全に成し遂げられることを示していました。
3. イシュマエルの誕生 創16:1~16
不妊に悩むサライとアブラムは、当時の慣習に従い、女奴隷ハガルに子を産ませようとします。
妊娠したハガルは、主人サライを軽んじ、いじめられて逃げ出しました。
神は、サライに、戻って子を産むように告げられ、その子から大きな民族が誕生することを約束されたのでした。
アブラムに学ぶ、信仰と行い
信仰により、恵みにいり救われた人は、無条件契約である神の約束の確かさを体験的に学んでいきます。
ただし、行動しなければ信仰は成長しませんし、自発的でなければ意味はありません。
信仰者には、神の祭司として、神と人々をとりなし、全ての人々を救いに導く使命があります。
信仰者は、使命のために試練に遭い、信仰の成長のために訓練されます。
しかし、どんな時にも主が共にいて、全てを成し遂げてくださるのです。