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聖徒伝4 アダム③ 最初の殺人 創世記4:1~26 アダムの子孫・カインとアベルとセツ

2020/08/27
 
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2016年9月に、十勝鹿追町オープンした小さな教会です。,Voluntarily(自発的に),Open(開放的に),Logically(論理的に),聖書を学んでいます。史上類をみない大ベストセラー、聖書について、一緒に学んでみませんか? 執筆者は、牧師:三浦亮平です。


【メッセージアウトラインPDF・資料はこちら➡】4_アダム③_最初の殺人_190818

1. カインとアベル 創4:1~16

初めての子を生んだエバは、「私は男子を得た。ヤハウェを(直訳)」と言いました。

カインが、約束された「女の子孫」、つまり、メシア・救い主だと考えたのです。

しかし、アダムとエバは、次男には、アベル(空虚)と名付けています。

その頃には、カインが救い主ではなく、罪人の一人に過ぎないことを痛感させられていたのでしょう。

 

定期的に神に献げ物をしていただろうアダム一家。

ある時のカインとアベルの献げ物は、アベルの献げた最上の子羊の初子だけが、受け取られます。

血は血によってしか贖えず、神への献げ物には、動物の犠牲が求められました。

カインの罪は、神への捧げ物について、よく理解していながら、従わなかったことです。

この時点で、カインの内には、弟への確執と、神への反逆の芽が、すでにあったのだと教えられます。

 

怒るカインに、神は警告しました。「罪は戸口で待ち伏せし、あなたを恋い慕っている」。

聖書では「罪」という言葉は、ここで初めて記されています。「恋い慕う」は、相手をコントロールしようとする、支配欲を現す言葉です。

神の警告にも関わらず、カインは、自らを省みることなく憎悪を募らせ、アベルを殺害します。最初の殺人は、計画的犯行でした。

 

「弟アベルはどこにいるのか」とあえて尋ね、告白の機会を与える神。

知りません、と答えたカインは、弟の存在そのものを拒絶していました。

神の祝福を失った状態が、「呪い」です。

カインは、神の恵みを拒み、耕作地を失いました。それでもなお神は、カインを憐れみ、その命を守られました。

 

2. カインの子孫たち 創4:17~25

カインは、放浪せよという神の命令に反し、町を建てました。

5代目のレメク(征服者)は、二人の妻をめとり、ささいなことで相手を殺し、暴虐の限りを尽くしました。

レメクが、自らの力と支配を誇った神への反抗の歌が、聖書で最初の歌として記されています。

 

3. セツの誕生 創4:25~26

アダムとエバに与えられたセツは、その名の通り、「女の子孫(救い主)」に続く家系の新たな土台となりました。

その子エノシュ(朽ちる人)から、定期的な公の礼拝が始まっています。

罪ある人間のはかなさを知ることが、神を見上げ、礼拝することの始まりです。

 

まとめ.  カインの道か セツの道か

カインは、神の約束に従わず、意図的に罪を犯し、神に怒りを向け、つけいる隙を悪に与えました。

神への反抗の結末が、アベルの計画的殺人でした。

その子孫は、さらに反抗を重ね、レメクという暴君を生み出しました。

他者の命を故意に奪う殺人は、増大した支配欲の最悪の結末であり、創造主に対する最悪の反逆と言えます。

神への反抗の末に、破滅に至るカインの道。その根にあるのは、高慢です。

 

一方、自らの罪とはかなさを知り、悔い改めて救いを求め、神を讃える、セツの道。謙遜が、その根幹です。

カインとその子孫を通して、アダムとエバは、人の罪の底知れぬ深みを味わわされたことでしょう。

しかし、神は二人にセツを与え、救いの希望を途絶えさせませんでした。

救いは、神からの一方的な恵みです。へりくだって受け取っていきましょぅ。

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