聖徒伝45 モーセ⑲ 民数記26~30章「受け継がれる約束」二度目の人口調査
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1. 二回目の人口調査 26章
約束の地を目の前に実施された40年ぶりの人口調査。
どれだけ忠実に主に従ってきたかが、各部族の増減に反映されています。
3位から最下位へ転落したシメオン族は、直近のバアル・ペオル事件の首謀者でした。
子孫にメシアの登場が預言され、信仰の勇士カレブを輩出したユダ部族が、最大勢力を保っているのはさすがです。
長子権を継いだヨセフ族(マナセ族とエフライム族)も、2位は変わりません。
部族の相続地は、人数に応じて、くじで割り当てすることが命じられました。
神ご自身が、決定されるのです。
2. ヨシュアの任命 27章
ツェロフハデの娘たちの訴えにより、息子がいない場合の相続の順番が定められました。
必要に応じて律法の規定が追加されたのがよくわかります。
一度の不信仰により、約束の地への道が閉ざされたモーセは、民への深い愛情から、後継者を神に求めました。
神が選ばれたのは、ヌンの子ヨシュアでした。大祭司エルアザルが神託しヨシュアが、それを民に伝える。
偉大な指導者モーセの役割は、分担され、引き継がれることとなりました。
3. ささげ物の規定 28~29章
新世代のために、捧げものの規定が再度告げられました。
最も重要なのは、神が定めたものを、定められたときにささげること。
それは、御心にかなったささげ物なのか。問われます。
際立って特徴的なのは、二つの例祭のささげ物です。
過越祭での傷のない一歳の子羊は、受難のメシアを示します。
仮庵祭での膨大な量のささげ物は、千年王国を現わしているのでしょう。
千年王国においても、神殿があり、多くのささげ物がなされるのです。
人の判断には検証が必要ですが、神の判断には、ただ従うだけです。
4. 女性の請願規定 30章
個人の自由意思に基づく神への誓願は、ささげ物を伴う神への約束でした。
守り、公に宣言する義務がありました。
律法の契約の主体は、イスラエルの成年男子でした。神の約束に基づく秩序の模範となるのが家長の義務です。
女性に、契約当事者としての直接の責任はない一方、家長は、律法に厳格に従うことが求められたのです。
5. 待ち望むべき唯一の方
偉大な指導者モーセの働きを、エリアザルとヨシュアが分けて継ぎました。
私たちの奉仕の源泉は、聖霊の賜物。その現われは一人一人異なります。
主に聞き従いつつ、自分に今できることを、地道に積み重ねたらよいだけです。
信仰者に、果てのない自分探しなど不要です。答えはすべて、すでに聖書に記されています。
聖書全体を一つの生きた神の教えとして学んでいきましょう。
聖書の適用とは、出会わされた人にどう伝えるか。そして、地域教会という共同体の中で、具体的な働きを担っていくことです。
小さくていい、具体的な一歩から、道は開かれていきます。