聖徒伝50 モーセ26 ④申命記12~16章 喜び楽しみ大いに喜べ 礼拝の諸規定
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1. ただ一つの神の宮 12章
12~26章までの律法の諸規定は、新世代への確認です。
約束の地においても、律法がイスラエルの導くのです。
その最初が、カナンの偶像の全廃。放置すれば、存亡の危機に至ります。
また、広大な地で、食肉のための屠殺は、個々の町で認められましたが、ささげ物に関しては、聖所だけと厳命されたのです。
それが、幕屋であり、後のエルサレム神殿です。
2. 死を招く偶像礼拝 13章
子どもを火にささげた、モレク神の人身供養を最悪のものとして、偶像礼拝に警鐘が鳴らされます。
禁じられた、偽預言や夢での偶像神への神託。その背後には悪魔が働いています。
家族、友人を偶像礼拝に誘惑する者は、石打刑による死刑がなされました。
「よこしまな者」により町全体が偶像礼拝に陥れば、その町は、聖絶されました。
民全体が滅びに陥るのを防ぐための、神の憐れみがそこにはあります。
3. きよさとけがれ 十分の一のささげもの 14章
自傷行為を伴う異教の死者の弔いの儀式が禁じられています。
すべての死者は、神の完全な支配下にあります。
死者と正者が互いに影響を及ぼし合うというのは、悪魔の偽りの教えです。
食物規定は、きよさとけがれを教える視覚教材。地も海も罪によってけがれており、死体はけがれそのものです。
けがれに直に接する動物は、けがれている。そのように説明できます。
何より押さえておくべき大原則は、「神の定めだから従う」ということ。
今の教会時代には、律法は食物規定も含めて無効となっています。
十分の一のささげものには、①レビ人のため(民18:18~22)。②祭りのため(申14:22~27)。③貧者のため(申14:28~29)がありました。
4. 負債の免除 奴隷の解放 15章
7年毎の負債の免除を実行すれば、イスラエルに貧者はいないはずです。
貧者が絶えることはないと告げられた神は、民の罪が消えないことを知っていました。
自発的奴隷の道は、犠牲を払い、人々に仕えた主イエスの姿に重なります。
クリスチャンもまた、主イエスのくびきを負うことを求められています。
5. 三大祭 16章
①過越祭は、出エジプトを記念し、メシアの十字架と復活を示します。
②七週の祭り(五旬祭)は、律法授与を記念し、聖霊降臨と教会誕生を示します。
③仮庵祭は、荒野の放浪を記念し、メシアの再臨、千年王国を示します。
6. 律法も恵みだと知ろう
12~16章まで6回も「喜び楽しめ」と命じられています。
そして仮庵祭では、「おおいに喜びなさい」、喜びそのものになりなさいと、強く命じられています。
罪のゆえ、律法を守り通せなかったイスラエル。しかし、主イエスが、十字架で人の罪を贖われ、死を打ち破って復活されました。
主イエスが再臨され、千年王国を建設された後、すべての信者は、復活の体で永遠を生きます。
この確かな約束のゆえに、主は、大いに喜びなさいと命じられます。
日々突きつけられる罪の中でむしろ、主の憐れみと恵みを知っていきましょう。