聖徒伝63 ヨシュア記⑤13~15章 従い通して開かれる道 相続地の分配 イスラエル東岸・南部
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1. ヨルダン川東岸の相続地 13章
エリコの戦いから5年。85歳のヨシュアに主は、占領すべき多くの地が残っていることを告げます。
アブラハムに約束されたのは、南はナイルの支流から、北はユーフラテスに至るまで。完全な実現は千年王国においてです。
くじと人口比で決められた12部族の相続地。背後に働くのは神の意思です。
イスラエルの約束の地を得る戦いは継続していきます。
同様に、クリスチャンには生涯続く聖化の戦いがあります。
最初に、ヨルダン川東岸に、2部族半の相続地が定められました。
2. 勇者カレブの相続地 14章
12部族の内、レビ族だけは例外でした。祭司、神殿の奉仕者であるレビ族には、神ご自身が嗣業であるからです。
クリスチャンには、主イエスご自身の命が嗣業として、継がされています。
ヨシュアと二人、約束の地に入ることを許されたカレブ。以来45年、ただ主の約束に生かされ、戦ってきました。
14章に書かれているのは、10章の南部の戦いにおけるカレブの活躍です。
カレブは、難攻不落のヘブロンの町を相続地として与えて欲しいとヨシュアに願い、そこを勝ち取ったのでした。
神に土地を約束されながら、アブラハムが生涯唯一手に入れたのは、ヘブロンの小さな墓地だけでした。
はるかな子孫がその町を手にしたのです。
主に信頼して生きる者に、必ず果たされる約束があります。
終わりの見えない信仰の戦い。しかし、主が完全に勝利を治められる時は、必ず来ます。
3. ユダの相続地 15章
デビルの町を攻め取る戦いで功績を挙げたオテニエルは、カレブの娘アクサを娶りました。
アクサは夫に、報酬として畑を求めさせ、自分自身は父に泉を求めました。
二人がまず求めたのは、最も重要な泉ではなく、畑でした。その結果として泉をも手にしたのです。
オテニエルの謙遜とアクサの知恵を示すエピソードとして、語り継がれてき話だったのだろうと思います。
ユダの相続地の境界線が詳述され、占領された112の町々が列記される一方、最も重要な町が残っていました。
エブス人が住むエルサレムです。この町が勝ち取られ都とされるのは、はるか先、ダビデ王の時代になります。
カレブのように主の約束に生きる者に
戦い続けたカレブを支えたのは、変わらない主の約束でした。カレブは、アブラハム、モーセへの主の永遠の約束を信頼したのです。
私たちに力を与えるのも、神の永遠の約束であると知りましょう。
主に従うから道は拓かれます。体験することで信仰の確信は深められていくのです。
私たちの日々の小さな戦いには、敗退も挫折もあります。この世では、負けっぱなしの戦いかもしれません。
主の約束を噛みしめて、神の視点から希望を得ましょう。
主イエスの救いの御業は成し遂げられました。勝利者なる主イエスが、永遠の相続地を与えてくださる時は必ず来ます。
たった一つの魂でも、福音を信じて救われるなら、言うことは何もありません。