聖徒伝117 南北の王4 歴代誌第二14~16章 アサ王の生涯
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1. クシュとの戦い 14章
三代目アサ王は、南王国初の主に従う善王でした。
アサ王は、蔓延していた偶像を破壊し、民に律法への従順を求めました。
南王国は平穏で、かつての全イスラエルに匹敵する兵力を得るに至りました。
十年目、アフリカからクシュ人の侵攻を受けます。
主に依り頼んだアサは、倍の大軍を撃退し、勝利しました。
2. アサ王の宗教改革 15章
主は、預言者アザルヤを通し、アサと民に、主を求めて祝福を得るか、主を捨て主に捨てられるか、問いました。
士師時代に際立っていたように、長年、イスラエレルに平安がなかったのは、主と律法を忘れていたからです。
その末路が南北の分断ですが、主に従う民には、なお報いがあるのです。
主の言葉に奮い立ったアサは、王国の全地から偶像を取り除き、神殿の祭壇を新しくしました。
信仰者の成長とは、自らの罪を取り除き、きよめていく、その過程にあると教えられます。
この時代、北王国からも多くの信仰者が南に移住してきました。
アサの治世の15年目。五旬祭の頃、すべての民が神殿に集い、膨大なささげ物をし、律法への従順を誓いました。
アサは母マアカすら、偶像礼拝のゆえに特権的地位から退けています。神の宝物倉も満たされました。
以降25年間、南北時代には希な、平和の時代が続きました。
3. アサ王の過ち 16章
アサの治世の36年に、北王国のバアシャが、南王国の交通の要所ラマを奪います。
窮地のアサは、神殿の宝物をもって、長年の仇敵アラムに庇護を求めました。
アラムの北王国への侵略の隙に、まんまとラマを奪取し、防御を固めたアサでしが、主の怒りを買いました。
預言者ハナニがアサに、厳しい主の戒めを告げます。
怒ったアサは、ハナニを獄に入れ、進言者を迫害しました。
神の報いを受け、重い病を患ったアサは、ついに死に至りました。
それでも、41年の在位は、ダビデ、ソロモン以上のものです。
「アサの心は生涯、全きものであった」と記されています。
4. 主を信頼して平安を得よう
主の約束を信じた、その救いは永遠です。
一方、信仰者も罪を犯せば報いがあり、悔い改めなければ、最悪死に至ることがあるのです。
アサの最大の過ちは、神の警告を拒んだことでした。
痛いところを突かれれば、とっさに庇おうとするのが私たちです。
傷つきたくないと誰もが思いますが、鋭く突き通すのが神の御言葉です。
弱さを隠さず、裸で主の前に立ちましょう。逃れられる道などありません。
戒めを頑なに拒むのがs罪人の本性。悔い改めも主の恵みです。
主に依り頼めば、聖霊が罪と向き合う私を助けられます。
イスラエルを通して学ぶべきは、神の永遠の契約の確かさです。
主の恵みの深さ、広さを味わうことなくして、私の聖化はありません。
日々、御言葉に打ち砕かれつつ、悔い改めに早い者で居続けましょう。