聖徒伝127 エリシャ篇3 列王記第二6~7章 エリシャのたたかい
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1. 浮かんだ斧 1~7節
苦難の中でも少しずつ増えていた預言者学校。
建築資材の木をヨルダン川で切り出していた最中、一人の斧の頭が抜けて、水の中に落ちてしまいます。
エリシャが木の枝を投げ込むと、尾の頭が浮かび上がり、拾い上げました。
度重なる奇跡は、イスラエルの残れる信仰者たちと主が共におられた、確かなしるしです。
2. 天の軍勢 8~23節
度々アラムから越境していた略奪隊。エリシャが彼らの動きを王に警告したため、襲撃を何度も免れていました。
内通者がいるのかと動揺したアラム王は、預言者エリシャの仕業と知り、捕縛のために大軍を送りました。
包囲され、おののく従者にエリシャは、恐れるなと告げ、霊の目が開かれるよう祈りました。
従者が見たのは、山に満ちいていた天の軍勢でした。
エリシャが祈ると、兵士たちの目はくらみました。言うがままに導かれ、彼らの目が再び開かれた時、彼らは、サマリアのただ中でイスラエル軍に取り囲まれていました。
私が打ち殺しましょうかと、はやる王を制し、エリシャは捕虜にしたアラム兵をもてなさせ、国に返しました。
それ以来、アラムの略奪隊は二度とイスラエルに侵入しませんでした。
3. 包囲されたサマリア 24~33節
この後、アラム王は、正規軍全軍で北王国を攻め、サマリアを包囲します。
すでに起こっていた大飢饉と重なり、サマリアは深刻な飢餓に襲われました。
子を食べたと訴える女に、ヨラム王は、衣を裂いて嘆きます。
彼は、悔い改めのしるしである粗布を服の下に着ていました。
屈折した王は、自ら悔い改めることなく、一切の責任を預言者エリシャの身に負わせて叫びました。
4. よい知らせの日 7章1~20節
王の怒りの伝言を携えた使者にエリシャは、明日には飢餓が解決され、サマリアに食糧が有り余ると告げました。
疑うばかりだった王の側近は、食べることはできないと言われたのでした。
サマリアの町の外にいた4人のツァラアト患者は、座して餓死するのを待つよりはと、アラムの陣営に向かいます。
そこは空っぽでした。ひとしきり飲み食いした後、彼らは思い立って、このよい知らせを門衛に告げました。
事態を確認した後、人々は我先にとアラムの人生に略奪に向かいました。
この時、神の言葉を疑った側近は、預言通り、群衆に圧死されたのでした。
5. 計り知れない主の憐れみ
重い斧を浮かばせた主が、不信仰の極みからイスラエルを回心に導く時が、世の終わりに必ずやってきます。
絶望の時代の預言者たちを支えたのは、終末の究極的な回復の約束でした。
神のはるかな将来の約束を信じて今を歩む者を、主は確かに支えられます。
苦難の中でも主に仕え、日毎の糧を与えられた預言者たち。
私たちも、主の約束に信頼して歩むなら、必ず、日々の必要は満たされていくのです。