聖徒伝137 預言者3 ヨナ書1~2章 追跡者なる神 復活 ヨナのしるし
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1. 逃走の果てに 1章
アッシリアのニネベに告げよという主の命令に、ヨナは背いて逃走します。
イスラエルを滅ぼすと預言されたのがアッシリアです。
同胞の滅びの手助けなど耐えきれなかったのでしょう。
明確に背いたヨナの行く手を主が阻みました。暴風が船を襲ったのです。
必死の水夫たちの傍らで眠り込んでいたヨナに、強い拒絶の意思を見ます。
原因を探るためのくじを引き当てたのがヨナでした。
彼が天地の神、主の民だと知り、人々は非常に恐れました。
自分を海に投げば嵐は静まると言うヨナに、人々は躊躇します。
なんとか漕ぎ戻ろうとした人々は、万策尽きて、主の命令に従いました。
嵐は収まり、人々は主を恐れ、いけにえをささげ、誓願を立てました。
異邦人が悔い改めに至った一方、ヨナは魚に呑み込まれ、死んでよみに下ったのでした。
2. ヨナの祈り 2章
ヨナは死の淵から祈り、叫びました。背きの罪への神の裁きを認め、罪の赦しと神との関係の回復を求めました。
ヨナは、己の罪を認め、悔い改めて主の救いを得たのです。
神の恵みと、主への信仰のゆえに、ヨナは、誰もが陥る永遠の滅びから救われました。
ヨナの罪、ヨナが心にとめた偶像とは、自分の思い、判断に他なりません。
主の前に手放すべきは、私自身です。
ヨナは、救いの主に立ち返りました。
3. 逃れようのない追跡者なる神に
預言者として実績を積んでいたヨナ。
なのに侵略者ニネベを救う使命に抗い、逃げ出しました。
主の御顔を避けるのは、アダムが犯した罪の根源です。
滅びの淵で、ヨナに再び主を求める思いが与えられました。
己の罪を認め、主を求めて仰ぎ見たヨナは、主の一方的な恵みによって救い出されました。
救いとは、私のすべてが永遠に神のものになったということです。
主を信じるとは、主に従い、献げることです。
極限状態で人々とヨナは思いがけない信仰告白に導かれました。
「咎なき者の血の報いを、私たちの上に下さないでください」と人々は叫び、「救いは主のものです」とヨナは祈りました。
死んで、よみに下り、三日目に復活したヨナ。それが究極的に示すのは、メシアの復活です。
主イエスは、この時代に与えられるのは「ヨナのしるし」だけだと言われました。
主イエスの十字架の贖いと復活を信じる。それだけが救いの道です。
ヨナが悔い改めて救われたように、イスラエルの民族的回心の時は来ます。
そして、主イエスは再臨されるのです。
信仰者ヨナが神に背いたのは、自分の思いに捕らわれてのことでした。
ヨナ書はヨナの赤裸々な信仰告白です。
誰しも自分の未熟な信仰を突きつけられる時が来ます。
懲らしめを受けるあなたを主は見捨てておられません。
気づかされた瞬間に、悔い改めて立ち返りましょう。
救いは主のもの。私の人生もすべて、永遠に主のものです。
あなたに与えられた使命を素直に受け取りましょう。
それが本当の謙遜です。果たす力は主から来ます。