聖徒伝141 預言者7 アモス書7~9章 主の日の裁き イスラエルの回復
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1. 幻と確定した裁き 7章
幻を持って主は、いなごの襲来を告げます。
アモスは、小さな民への憐れみを訴え、主はこれを思い直されました。御心に適った訴えだったのです。
裁きの火も、同じくとどめられました。
三番目、主は天から下げ振りを下ろし、民の罪を測られます。もはや逃れようはありません。
イスラエルへの罪は主のよって確定されました。
これらの預言を告げたアモスは、ベテルの祭司アマツヤに非難されます。
田舎に帰れと罵倒されたアモスは、世的に何の資格もないと認めました。ただ主が私に告げ、遣わされたのだと。
アモスは、主の言葉を戯れ言よばわりしたアマツヤの末路を宣告しました。
2. 主の日 8章
アモスは、一かごの夏の果物の幻を見ます。
本来、イスラエルでは乾季まっただ中の夏に収穫はありません。
貧相な夏の果物は、裁きを目前にしたイスラエルの姿そのものと言えます。
続いて主は、世の終わりの裁き・主の日について語られていきます。主
を欺く者に、厳しい裁きが下るのです。
地は震え、天は暗くなり、すべての者は愛するひとり子を失ったかのように、哀しみを覚え、喪に服します。
主の日には、「主のことばを聞くことの飢饉」が世界を襲います。
世界は神のことばによってなりました。
根源的な神の命から断絶された世界は、どんな飢饉以上の想像しがたい苦難を味わわされるのです。
困窮の極みでも、なお偶像に依り頼み続ける者は、かたくなにされます。
3. イスラエルへの回復 9章
主は、柱頭を打ちたたき、世界が揺れます。誰も主から逃れられません。
背く者にとって、祝福は呪いに変わります。
主の裁きによって、地は溶け去ります。
イスラエルの中の背きの民は、異邦人扱いされ、災いを受けます。
しかし、その後、イスラエルは回復し、エルサレムは再興します。
主イエスが王都なり、イスラエルが全民族を治めるのです。
もはや収穫は途切れることなく、尽きることのない恵みの時代が、主によって建てられるのです。
4. 預言者以上の恵みをもって
教会時代は、乾季の夏。残された信仰者は貧相な夏の果物のようです。
預言者が孤軍奮闘し、主イエスが都の外で十字架にかけられたように、世にあって、信仰者は部外者にすぎません。
しかし、最大の収穫が、恵みの時代の最後、大患難時代にやってきます。
大迫害の中、多くの異邦人が信じ、イスラエルは民族的回心に至るのです。
終末の今、預言者以上の闇に置かれた私たち。しかし、主は、聖霊を内に住まわせられ、完成した啓示である聖書を手元に置いてくださっています。
今の世の指導者たちもこぞって偶像になびき、反キリストを称えています。
世に希望はありません。
しっかり絶望したならば、主の約束にますますすがり、堅く握りしめましょう。
ただ一つ、信頼できる主の御言葉に、己のすべてを預けましょう。
勇気も愛も喜びも、主が御霊によって、私の内に湧き立たせてくださいます。