聖徒伝104 ダビデ篇20 歴代誌第一22~24章 イスラエルの礼拝と祭司 神の祭司である信仰者の使命
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1. 神殿建設の準備 22章
主に命じられて買い取った麦打ち場こそ、神殿の建設と知ったダビデは、建築のための資材を準備しました。
ただし建設に当たるのは、多くの血を流したダビデではなく、平和の子ソロモンであると主は告げられました。
律法遵守を繁栄の礎として、ダビデ契約も引き継がれました。
神殿建設のために用意された資材は、金が340kg、銀3,4t。青銅や鉄は量りきれないほどでした。
「立ち上がって、実行しなさい」と、ダビデは、ソロモンへ命じたのでした。
2. 主の宮の奉仕者 23章
ダビデは、3万8千人のレビ人を、宮での祭儀、管理、警備、奏楽に割り振りました。
一人ひとり名を数えられ、奉仕のために登録されました。
永遠の都が建てられた今、荒野でのレビ人の主な奉仕だった、幕屋、祭司の運搬の役割は終わったのです。
レビ人の務めは、宮での祭司の働きを律法に従い、支えることでした。
3. 祭司の組分け 24章
アロンの4人の子の二人は、主の命じる礼拝を歪めたために打たれ、残った二人の祭司の系譜が継がれました。
ダビデは、祭司を24組に組織しました。長子権を継いだエルアザルの子孫が16組。イタマルの子孫が8組です。
8番目のアビヤ組の祭司だったのが、洗礼者ヨハネの父ザカリヤです。
祭司の務めの期間は30~50歳まででした。
その最後の機会にザカリヤは、神殿で香を焚く名誉ある奉仕に任ぜられ、そのさなかに、数百年ぶりに現れた天使から、メシアの先駆者となるヨハネの誕生を告げられたのでした。
4. 生ける神殿の建て上げこそ使命
アダムの罪により地上を去った神の栄光は、律法が定めた幕屋が完成した時、再び地上に降り立ちました。
神殿が建設されるとは、神の栄光が定住されるということであり、永遠の王国の建設を指し示すものです。
しかし、神の栄光は、イスラエルの背きにより、捕囚直前に神殿を離れました。
そして、メシアとして世に来られ、救いの御業を完遂されたのです。
昇天され、真の大祭司となったメシアは、王の王、主の主として栄光の姿で再臨され、すべての悪を裁き、世界を回復されます。
最終的には、神の栄光が世界のすべてを照らす時が来るのです。
今、福音を信じた者自身が、神の栄光の住まわれる宮であり、宮をきよめる祭司です。
レビ人、祭司が、神の律法のみに仕えたように、私たちは、キリストの律法にのみ仕え、聖書の御言葉の上にのみ立ち続けていきましょう。
歴代誌には、ダビデの犯した最大の罪は記されていません。
ダビデは、主の約束を信頼し、義と認められました。
聖書はダビデを、後にも先にもない偉大な礼拝者として記しています。
礼拝とは、主を信じて罪ゆるされた者の最大の特権だと知りましょう。
全身全霊で捧げた礼拝者のすべてを、主は喜んで受け取られます。
今、この礼拝は、永遠の王国の真実の礼拝へとつながっているのです。