Q:恐竜は、いつ作られたのですか? 大きすぎ? 重すぎ? 飛べない? 歩けない? 恐竜の謎を聖書から紐解く
1.いまだに説明のつかない恐竜の謎
古代生物学の分野で、多くの研究者が頭を抱えている問題の一つは、恐竜が“大きすぎる”ことです。
例えば、翼竜(よくりゅう)には、翼長が8mにもなるものがいますが、ここまで大きいと滑空は可能でも、自力では飛び立てません。(※翼長7mに達する巨大な鳥の化石も見つかっています。)
最大の恐竜である、雷竜(かみなりりゅう)の中には、全長33m、体重40tにも達するものがいます。これでは重すぎて体を支えられないことになります。
現在地球にいる大きな生物というと、ワシや象を思い浮かべます。あの大きさが、今の地球環境では、物理的に限界なのだということです。
2.聖書に従って説明すると…!!
創世記1章6節によると、天の水と地の水があったとあります。
創造論の仮説の一つでは、上空に40日雨を降らすほどの膨大な量の水蒸気があったと説明します。
この水蒸気に大気が押されて気圧が今の倍あったというのです。
仮に2気圧あったなら巨大な翼竜も飛び立てる計算になるそうです。
では、重すぎるという問題はどうでしょうか? 気圧だけでは、重力の問題は解決できません。
雷竜は、半水中生活をしていたのではないかと私は考えています。
ワニのように、ほとんどを水中で過ごしていたと仮定するなら、体重の問題は解決されます。
かつて大陸が一つだったのは定説ですが、“陸地も海底も起伏はいたって穏やかで、広大な沼地や湖に水草が生い茂り、大陸の周囲に広がっていた遠浅の海には、海草が豊かに茂っていた。”
そう想定すると、巨大な恐竜が半水中生活をする環境が十二分に整います。
水平に伸びた長い首を持ち上げるのは、様々な点で負荷が大きすぎます。
キリンは、長い首に血液を通すために、大きく強い心臓や逆流を防ぐ血管など、他の動物にはない特殊な体の構造を持っています。
しかし、恐竜にそうした構造があったことは、いまだに確認されていません。
大きすぎる体、長すぎる首。雷竜は、地上生活にはあまりにも不向きなのです。
しかし、雷竜の長い首は、水中の水草を食べるには、至極便利だったことでしょう。
恐竜は、地上で産卵し、小柄なうちは地上生活を送り、体が大きくなるにつれて水中生活がメインになっていったということではないでしょうか。
ですから、創世記1章21節に記されている、「海の巨獣(創1:21)」は、海の恐竜とはっきりわかっている首長竜(くびながりゅう)や海竜(かいりゅう)などだけではなく、恐竜全般をも指していると説明することができます。
そして、恐竜は、空の鳥や魚とともに、天地創造の5日目に造られた、ということになります。
ティラノサウルスなど、二足歩行していたと思われる恐竜も、成長するにつれ水中生活に移行していったことでしょう。
大きすぎる頭や小さな手、長い尻尾。あの独特なスタイルも、陸上よりも水中生活に、より適したものではないでしょうか。
恐竜は、腰の骨の形で、鳥盤類(ちょうばんるい・四足歩行)と竜盤類(りゅうばんるい・二足歩行)に大別されます。
様々に種類分けされた恐竜ですが、小型のものは成長過程の子どもで、大型のものは成獣と考えると、実際の恐竜の種は、はるかに少なかったのでは、とも考えます。
(※馬の進化図と呼ばれるものが、実は、大小の馬の化石を並べただけ、というのは、よく知られた話です。左側の一番小さいのは、岩狸の化石。馬の先祖でも何でもありません!!)
3.箱舟にも恐竜は乗ったが…!!!
半水生だった恐竜は、深い海では生きられませんから、やはり箱舟に乗せられたのでしょう。
巨大な恐竜をどうやって箱舟に乗せたのか?
べつに子どもでも卵でもよいわけですから、そこは問題ありません。
恐竜が滅びたのは、大洪水による環境の激変が理由だと思います。
洪水後の現在の世界は、地上も海底も起伏が激しく、恐竜が生活環境としていたような広大な遠浅の海や湖は存在しません。
爬虫類と同じく、恐竜は死ぬまで大きくなり続けたと考えられています。陸上生活が限界になったときに住める環境がないのです。
巨大な恐竜には、膨大な量の食料も必要ですが、その食欲を満たせるほどの豊かな水草の繁殖地などもありません。
アブラハムの時代以前に記された、ヨブ記には、ベヘモット、レビヤタンという恐竜を思わせる動物が描かれています。
世界各地に残る竜伝説にもあるように、大洪水後、しばらくの期間は恐竜が生き残っていたようです。それもやがて絶滅してしまったのでしょう。