十勝の鹿追町 聖書と人生のいろいろ

Q:聖書の大洪水とか、本気で信じてるんですか?

2019/09/25
 
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2016年9月に、十勝鹿追町オープンした小さな教会です。,Voluntarily(自発的に),Open(開放的に),Logically(論理的に),聖書を学んでいます。史上類をみない大ベストセラー、聖書について、一緒に学んでみませんか? 執筆者は、牧師:三浦亮平です。

Q:世界中が大洪水で沈んだとか、何かの冗談じゃないですか?
一体何を根拠に、そんなことが言えるのしょうか。

1.  一冊の本との出会いから!

以前のわたしも、まさかと思ってました。

子どもの頃に読んだ恐竜図鑑に、昔のヨーロッパの人々は、化石を大洪水で死んだ生き物と考えていたと記されていたのが、記憶の隅に残っています。

それを、今の自分は、信じているわけですから、なんとも不思議なことです。

 

大洪水を信じるきっかけになったのは、「創世記の洪水コンサート」という一冊の本でした。

著者のイ・ジェマン氏は、地質学者であり、かつては進化論を当然のごとく信じていました。

聖書の創造を信じる科学者と出会い、自分自身でも、とことん検証した結果、聖書に記された創造を信じるにいたったのです。

 

この本には、地質学者の視点から、地層の形成の課程が、聖書をもとに詳しく説明されていました。

従来の説では、どこか釈然としなかったことに、明確な解説を与えられて、まさしく目からうろこの出来事でした。

一気に読み終えた、ある朝に、日高の山々を見上げていて、「あぁ、わたしは、大洪水の爪痕の上で生かされているのだ」と、生々しく感じさせられたのです。

 

2.  斉一説では説明できない化石の形成

わたしは、小学生のある時期、恐竜大好き少年でした。

何冊も恐竜図鑑を買い、隅から隅まで読み尽くし、粘土で作った恐竜を、進化順に並べて遊ぶような、進化論の申し子だったのです。

しかし、当時から腑に落ちなかったのが、化石がどうしてできるのか、です。

いろんな図鑑に載っているのは、川底に沈んだ恐竜の死体が、流れてくる土砂によって埋められて、長い年月がかかって化石になるという説明でした。

でも、私の知っている範囲で、巨大な恐竜が沈むような川などありません。

また、海に行っても、海底に魚の死体が沈んでいる様子など、見たこともありません。

それもそのはずで、通常、死体は、たちまち腐敗してしまうのです。

「象の墓場」という、都市伝説のような話があります。

巨大な象の死体に遭遇する機会が、あまりに少ないことから、そんなことが言われるようになったのでしょう。

答えは簡単。巨大な象であろうと、死体は、他の動物に食べられ、腐敗し、土に還るのです。

海中には、無数のバクテリアがいますから、地上よりも分解が早く進むそうです。

その海の状況にもよりますが、大きな魚でも、2週間ほどで跡形もなくなってしまうといいます。

水死した人の遺体が、一定期間経つと、発見が極めて難しくなるのは、そういう理由です。

 

自然な状態で死んだ動物が、化石になることはありません。

川底に動物の死体が沈むという希なケースがたとえ起こったとしても、流れてくる土砂で埋まる前に腐ってしまうのです。

 

3.  帽子の化石が教えてくれること!!

突然の噴火によって埋もれた町からハムや帽子の化石が発見されています。

近年明らかになったのは、化石は、化学変化によってできるということです。

突然の火砕流や土石流によって埋まり、空気が遮断され、熱と圧力が加わることで、化石は形成されるのです。長い年月は必要ありません。

巨大な恐竜の化石や、おびただしい数の魚の群れなど、大規模な化石が発見されています。捕食中の魚の化石という珍しいものもあります。

これらの生物は、突然、一瞬にして途方もない惨事に巻き込まれ、化石になったということです。

4.  やはり説明できない、地層の形成!

地層の形成も、化石と同じような図で説明されます。川から流れ出した土砂が長い年月で重なって地層になるというのです。

しかし、考えればすぐに分かることですが、川から流れ出した土砂は、水平に均等に重なることはありません。

この説明も、根本的な欠陥を抱えています。

アメリカのグランドキャニオンでは、厚さ千mもの水平な地層を、見渡す限り観察することができます。

従来はこれを、何億年もの時間をかけて、形成されたと説明していました。大地が水中に没したり、隆起したりを繰り返してきたというのです。

しかし、海の底が地上に現れるような隆起が起こったら、大地はボコボコになるでしょう。風化もします。地層の境目はでこぼこになるはずです。

地層が水平に重なり合っていくことなど考えられません。

5.  セント・へレンズ山の噴火 新発見

1850年、アメリカのセント・へレンズ山が、大噴火を起こしました。

アメリカの富士山とも呼ばれていた、美しい山の山頂が、大噴火によって吹き飛ばされました。

標高2950mが、2550mになるほどの大噴火でした。

この時に大量の火砕流が発生したのですが、なんと数時間で、十数mの厚さの水平な地層が形成されたのです。

その後の激しい流れによって、できてまもない地層は、削り取られました。

ごく短期間で、リトルグランドキャニオンと呼ばれるような地形ができあがったのです。

この噴火で明らかになったのは、地層は、噴火に伴う火砕流や洪水の土石流などによって、短時間でできるということです。

海中の噴火でも、火砕流などの混濁流によって、水平な地層ができることが観察されています。

火砕流や土石流などの激流の規模と、形成される地層の厚さが比例していることも分かってきました。

グランドキャニオンで見られる千m厚の地層ができるために必要な混濁流の規模を算出すると、深さ2千m以上になります。

答えは、世界規模の大洪水。それしか考えられません。

 

6.  今、富士山が噴火したら?

端正な円錐形の富士山ですが、南東斜面に大きく崩れたところがあります。1707年の宝永大噴火によるものです。

もし、富士山が大噴火を起こしたら、セント・ヘレンズ山のように、山頂部が吹き飛んで、美しい姿は永久に失われてしまうかもしれません。

噴火によって、富士山が、さらに高く大きな山になるとは考えられません。

堅い山肌に、内側から噴火の力が加われば、吹き飛んでしまうだけです。

では、どうして、富士山は、円錐形の美しい姿をしているのか。

地層がまだできて間もない時期に、大噴火が起こったということです。

世界各地に、褶曲地層という曲がった地層があります。

堅い地層に力を加えたら、折れるか、崩れるでしょう。そうやってできあがるのが断層です。

地層が曲がっているというのは、これも、地層ができて間もない柔らかい時に、膨大な圧力がかかり、曲げられたということです。

グランドキャニオンでは、地層の最下層まで達する1000mに及ぶ深い渓谷があります。

従来は、途方もない長い時間をかけて、川の流れによって削られてできたと考えられてきました。

しかし、現在の川の流れで、いったいどうしたら1000mも堅い岩石が削られるか、説明ができません。

さらなる問題は、渓谷のえぐれ方が、流線型であまりに綺麗だということです。

砂場遊びで、水を流した時のように、水流で流された痕跡そのままに、地形が残っています。

こういった事実を経て、グランドキャニオンは、膨大な水の流れによって一気に形成されたという説が有力になっています。

上流にあった、巨大な湖が決壊したというのです。

この説明も、前提として、地層ができて間もなかったという状況が必要です。聖書に基づけば、納得のいく説明が可能です。

大洪水によって、一気に1000mの地層が形成され、大規模な隆起によって、現在の陸地が形成された。

一部、取り残された形で巨大な湖ができたが、これが決壊して膨大な水が一気に流れ、できたばかりの地層をえぐり取った。

こうしてグランドキャニオンは、今の形になったと考えられます。

 

7.  化石は、進化の順には出てこない!!

教科書には、必ず載っている、地質年代表というものがあります。地層の最下層は、原始的な生物の化石があり、地層の上に行くほど、高等な動物の化石があるという図です。

しかし、現実には、このような地層は存在しません。実際には、化石は、順番通りには出てこないどころか、逆転することも多いのです。

最下層の地層から、現在と変わらない完全な魚の化石が出たりするのです。

大洪水によって化石ができたと理解するなら、説明は簡単です。

基本的には、海の深いところに生息する生物ほど、下の地層から発見される確率が高くなります。

しかし、どのように混濁流に飲み込まれるかで、当然例外も出てくるということです。

人間の化石が見つからないのは、人間は、大洪水の災厄から、船や浮きで逃れようとしたからだと考えられます。

海中で死んで腐敗すれば、痕跡は残りません。

死体は、直接の混濁流で閉じ込められない限り、化石することはありません。

大洪水の激変には、大陸プレートの隆起や沈下、大噴火や津波なども伴ったと考えられます。

それは、私たちの想像を絶する大災厄だったことでしょう。

神の命令通りに造った、箱舟という堅固なシェルターに乗ったノアと家族8人以外の人間には、この災厄を逃れる術などなかったのです。

※この記事は、下記のメッセージの動画中の第三章、“Ⅲ.ほどほどに検証 大洪水は本当にあったのか” を書き起こしたものです。
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