聖徒伝94 ダビデ篇⑩ サムエルⅡ記4~6章 エルサレムに上る 210808
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1. イシュ・ボシェテの暗殺 4章
ベニヤミン族のベエロテ人バアナとレカブが、同族のイスラエルの王イシュ・ボシェテを寝床で暗殺します。
取り入ろうと首を持ってきた二人をダビデは殺し、死体はさらされました。
ダビデは、神の御心に適う裁きとして、厳しく悪を裁いたのです。一方イシュ・ボシェテの首は手厚く葬りました。
2. エルサレム攻略 5章
イスラエル全部族はダビデを王と認め、油を注ぎました。
ダビデは、7年半をユダの王、33年をイスラエルの王として、計40年、治めることとなります。
ダビデは、エブス人を攻め、エルサレムの町を勝ち取りました。
地理的には、イスラエル11部族とユダ族の境界にあり、三方が谷の天然の要害。ここを新たなイスラエルの都としたのです。
ダビデは、異邦人のツロの王ヒラムの協力を得て、エルサレムに王宮を建てました。
さらには、多くの妻と側女を迎えますが、これは律法が禁じること(申17:17)。後に息子たちの間に争いの火種が生じることとなります。
ペリシテ軍が二度にわたって侵略してきますが、ダビデは、それぞれ、主の声に従って、敵を撃退したのでした。
3. エルサレムに上る 6章
ダビデは、80年間キルヤテ・エアリムにあった神の箱を都に運び上げようとします。しかし、祭司ウザが罪を犯して神に討たれ、ダビデは恐れました。
契約の箱を、律法の命じる方法で運ばなかったことが原因でした。
悔い改め、律法に立ち返ったダビデとイスラエルは、神への敬意を尽くして再び箱を都に担ぎ上げます。
ダビデは、王としての尊厳を脱ぎ捨て、祭司のエポデをまとい、全身全霊で主を讃えて躍りました。
この姿をあざけったのがサウルの娘ミカルです。女奴隷の前で裸で躍ったと、これ以上ない言葉で王とイスラエル、そして神を侮辱したのでした。
ダビデは、断固としてミカルの言葉を退けました。ミカルは生涯、子を得ることはありませんでした。
歴代誌Ⅰ16:8~36に、この時のダビデの賛歌が治められています。
アブラハム契約を覚え、永遠の約束の神を全身全霊で讃える歌は、メシアの来臨を待ち望む信仰にまで昇華されています。
4. 来るべき神の都を覚えよう
エルサレム(平和の教え)は、民に神との平和を教える町。律法に従うことが、律法の時代の大原則でした。
今の教会時代は、教会で教えられるキリストの律法に従うことが求められます。
再臨の主イエスが、エルサレムを回復された千年王国で、世界の中心となったエルサレムに、すべての民が教えを求めて上るときがやってきます。イザヤ2:3(ミカ4:2)に約束されています。
どんな時代にも変わらず求められるのは、御言葉に立つことです。エルサレムの平和のために祈るとは、御言葉を学び、聞き従うことに他なりません。
主の約束の御言葉を、聖書に記されたイスラエルの歴史から、引き続き学び、血肉としていきましょう。