聖徒伝105 ダビデ篇21 歴代誌第一25~27章 エルサレムの奏楽者と門衛
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1. エルサレムの宮の奏楽者 25章
ダビデが組織した奏楽者は、神の言葉を取り次ぐ預言者でもありました。
預言は、神の前で、王と隊の指揮下で、権威と秩序の下に行われました。
各隊12人の24隊288人は、3人の体調の下、順番で奏楽の奉仕を務めました。
個々の任務は、年齢や立場に関わりなく、くじという形で神の意志によって決められました。
2. エルサレムの宮の門衛 26章
同様に門衛もくじによって決められました。
責任者の名は、宮の東がシェムレヤ“主に贖われた”、北がゼカリヤ“主は覚えている”、南がオベデ・エドム“異邦人の救い”、西がシュピム“蛇”とホサ“避難”です。
初臨と再臨のメシアはいずれも東から現れ、主が覚えておられる人々を、ユダヤ人も異邦人も、その罪を贖い、救います。
一方、蛇に象徴される悪魔についた不信仰者たちは、主の前から逃げ出し、結局は裁かれます。
門衛の隊長の名から、終末預言をくみ取ることができるとは驚きです。
宝物倉や、町々での主の奉仕者たちも、定められました。
3. ダビデの士官と文官 27章
一分団2万4千人、全28万8千人からなるイスラエル12分団が、一ヶ月交替でイスラエル防衛の任務にあたりました。
ダビデの三勇士、三十勇士から、ほとんどの分団長は選出されています。
また、イスラエルの部族長も選ばれています。
ここには、アシェル族、ガド族の長は記されていません。
どちらも激しく敵の侵略にさらされた地ですから、部族長を輩出できないほどに弱体化していたのかもしれません。
倉や畑、家畜など、王の資産の管理者たちも定められました。
最後にダビデの側近たちの名が記されています。
ダビデ王の治世40年の第何次政権かは不明ですが、ここでは、アブサロムの反逆に加担し、自死したアヒトフェルの名が助言者として記されているのが印象的です。
4. 生ける神の宮を守ろう 御言葉こそが最大の防壁
今の教会時代、生きた主の宮は、信者自身。この宮を警備する責任は個々にあります。
自分の信仰は、自分で守るしかありません。
霊的戦いの最前線は礼拝の場であり、信仰者の力は、神の言葉にあります。
ダビデの奏楽者たちは、神の言葉を取り次ぐ預言者でもありました。
聖書の御言葉への信頼が、クリスチャンが試練に打ち克つ力となるのです。
イスラエルの最大の敵は、信仰を足元から突き崩す偶像礼拝でした。
私たちクリスチャンの最大の敵は、巧みに持ち込まれる偽りの教えです。
偽りに染まった人は、聞けば信じていると答えます。聖
書に明記されたことに従い、的確に適用できるよう、実を見て判断する力が求められています。
信仰の霊的戦いの最大の武具・防具は、正しく解釈された聖書の御言葉に他なりません。
ますます混沌を深める罪の現実に対抗して、御言葉の適用力を磨き上げていきましょう。