十勝の鹿追町 聖書と人生のいろいろ

すぐに世の終わりはやって来る? 聖書が教える人の時間と神の時間

 
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2016年9月に、十勝鹿追町オープンした小さな教会です。,Voluntarily(自発的に),Open(開放的に),Logically(論理的に),聖書を学んでいます。史上類をみない大ベストセラー、聖書について、一緒に学んでみませんか? 執筆者は、牧師:三浦亮平です。

1. 世の終わりだと浮き足立つ人々

「ロシアからエゼキエル戦争が始まった。世界政府、世界統一宗教ができつつある…。」

「終末だ」と騒ぎ立てる声が、ネット界隈で飛び交っているようです。

「○○の預言が実現した~」と、いちいち目の前の事件に結びつけることを揶揄して、「ニュースペーパーセオロジー(新聞神学)」と呼んだりします。

かつてないほど、終末が近づいているのは確かだと思いますが、それ以上のことは断言すべきではありません。

将来についての預言は、その通りに起こって始めて、確認できることだからです。

気づいたら、ネット記事を追いかけて一日終わってしまった。そんな風に、浮き足だっていないか問われます。

 

2. 人間の時間の捉え方

この次元で生きている私たち人間にとって、タイムトラベルなど夢想の世界、時間に逆らうことはできません。

時間というレールに沿って動かされているだけの私たちは、ものごとを時系列で考えることしかできません。

終末の出来事も、手順を踏んで次第に進んでいく、と捕らえがちです。

ウクライナ戦争が次第にエゼキエル戦争に拡大し、徐々に世界政府が作られていく、そういう風に考えるのです。

人間の歩み、人類の歴史を理解するなら、それでいいのですが、果たして、同じやり方で、終末における神の計画が分かるのでしょうか?

 

3. 再臨の主は「すぐに」来る

再臨の主イエスは、「すぐに来る」と、黙示録の最後(22:12)は告げています。

もう2千年過ぎているじゃないか。と、私たち人間の視点からは思うわけですが、神の予定が遅れているわけではありません(Ⅱペテ3:9)。

「主の御前では、一日は千年のようであり、千年は一日のよう」だからです(Ⅱペテ3:8)。

 

神には、時間など全く関係ありません。時間も神の手の内にあります。

神が永遠であるとは、時間を超越しているということです。

神の目から見れば、世界の創造も、メシアの再臨も新天新地もすべて、同時に捕らえられているのでしょう。

 

例えば、漫画家の前に漫画の原稿がずら~っと並べられているようなもの。

作者は、物語の始めから終わりまでを一望しているわけですが、描かれたキャラクターは、漫画の中の時間軸に沿ってしか活動することはできません。

同様に、「すぐに来る」という預言も、創造主である神の視点から捕らえなければならないのです。

 

4. 「すぐに」とは?

「すぐに」「すみやかに」という言葉は、終末の裁き、大患難時代を告げた預言にも多く使われています。

ところが、すでに何千年も経過しているわけです。

必要なのは、人間の感覚で時間の長さから考えるのではなく、時を越えた神の視点から捉えること。

「すぐに」というのは、「神の時が来れば速やかに起きる」ということです。

 

漫画で言うなら、劇的などんでん返しが、次のコマで起きたりします。

次の一瞬で起こること。それは作者だけが知っていることです。

 

世界は6日間で創造されました。

歴史の中心であるメシアの十字架の死と復活は、時間にすれば、足かけ三日。わずか数十時間の出来事です。

神に、時間は全く関係ないとよく分かります。

 

5. 第一に、「すぐに」起きること

次に起きる重要な出来事が「携挙」です。

福音を信じた者が、空中の主イエスの元に挙げられます。

「たちまち、一瞬のうちに変えられ」、復活の栄光の体を与えられるのです(Ⅰコリ15:52)。

「その日、その時がいつなのかは、だれも知りません(マタイ24:36)」

 

ペンテコステに聖霊が降り、教会が誕生した瞬間からずっと、いつ起こってもおかしくないことが、「携挙」です。

神の時が来た瞬間、それは起きるのです。

 

6. 「すぐに」起きる、終末の一連の出来事

携挙の後、反キリストがイスラエルと契約を結び、7年間の大患難時代(主の日)が始まります。

主の日について、すぐにもやってくる裁きの時として、預言者たちは度重ねて告げています。

 

14万4千人のユダヤ人が世界宣教に用いられ、三段階に渡る災厄が起き、イスラエルが大迫害を受け、主イエスを信じた者が大量に殉教していく。

最終戦争(ハルマゲドン)が起き、生きのびたユダヤ人が民族的回心に至り、メシアが再臨され、悪が裁かれる。

一連の出来事は、わずか7年間の内に起こります。終末の出来事はすべて、すぐに、速やかに起きるのです。

 

携挙の前か後か分かりませんが、大患難時代の前段として起きることに、エゼキエル戦争、世界政府といった事柄があります。

それも、時がくれば、速やかに実現されるでしょう。

 

いずれにせよ、最大の激変は、携挙がもたらすのに間違いないと私は考えています。

すべての信仰者が地上から消失する。

綱引きで言えば、この地上ではずっと、神につく側と悪魔につく側での綱引きが行われて来ているわけです。

その綱引きの片方の勢力が一瞬で消えるのですから、世界は、あっという間に、悪の支配下に置かれることでしょう。

 

世界政府も世界統一宗教も、あっという間にできあがり、間もなく反キリストが登場する。

そういうことだと私は理解しています。

 

まとめ.  「すぐに」という瞬間に備えつつ、落ち着いて使命に生きよう

私たちが、次、直面するのは、大災害か、大恐慌か、それとも世界大戦か。

聖書に書かれていない、世の直近の出来事については何も分かりません。

クリスチャンが備えるべきは、明白です。つまり、信者の「携挙」です。

 

大患難前携挙説は、神の時間という視点と一致しており、クリアーです。

携挙が起きる瞬間まで、私たち信者が力を注ぐべきことは、福音宣教、キリストの弟子づくり。これだけです。

 

福音を宣言し、イエスこそメシアであると聖書から解き明かして行くこと。

この教会時代に救われるべき、最後の一人が救われる。その瞬間まで、私たちのなすべき使命は変わりません。

時代はますます混沌を深めて行きますが、主の約束に堅く立ち、使命に遣わされる者には、平安があります。

「ですから、あなたがたは行って、 あらゆる国の人々を弟子としなさい。マタイ福音書28:19」

 

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Comment

  1. 六倉航喜 より:

    私達が備えるべきは、神様の永遠の視点に立った時に、携挙として明らかに示されていますね。先日の中川先生もメッセージなどで深く語られています。
    自分が出来ることはなにか?
    自分の周りの人に大胆に福音を伝えることだろうと思わされています。
    主の導きに全てを委ねて、義の道を進みます‼️

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