Q:キリスト教会では、ハロウィン、やらないの?
目次
Q:ハロウィンって、キリスト教のお祭りじゃないの?
やってもいい? やっぱりダメ?
1.ハロウィンの起源は、アイルランドの習俗です!
ハロウィンの由来は、アイルランドのドルイド族の年末の祭りと言われます。
この時期、死者の世界とつながり、交信ができると考えられていました。ハロウィンは、死者の霊を呼び込み、交わるための祭です。
日本のお盆に近い感じもしますが、人々が幽霊やモンスターに扮することから分かるように、霊は霊でも、悪しき霊との交わりが目的の、いわば、悪霊祭りです。
カボチャで作ったジャック・ランタンの灯は、悪霊を呼び込む道案内です。人身供養を伴う凄惨な儀式が行われたりもしていたと聞きます。
悪霊と交流するという祭儀は、世界各地で見られますが、そのご多分に漏れず、ハロウィンもおどろおどろしい起源を持っていることが分かります。
2.アメリカで子どもの祭りに定着!!
現代のハロウィンは、アメリカから入ってきました。
仮装した子どもたちが、「トリック オア トリート(いたずらか、お菓子か)」と言いながら、家々を回る、子どもたちの祭り、習俗として、広く定着しているものです。
日本では、商業主義にのって、この何年かで、またたく間に広がりました。
先日見た一枚の写真。クリスマスツリーに、ハロウィンの飾り付けがしてありました。
悪霊祭りも救い主の誕生も一緒くた!! …なんでもアリも、ここまでくると言葉もありません。
3.本質を見極めましょう!!!
ハロウィンについて、多くの日本人は、ユニークな仮装パーティーくらいにしか考えていないでしょう。本家のアメリカでも、楽しい子どものお祭り、くらいの雰囲気のようです。それくらいなら、害もないようにも思えます。
しかし、一方で、ハロウィンに暗い側面がつきまとうのも確かです。
ずいぶん前になりますが、アメリカに留学中の日本人高校生が、ハロウィンに仮装して家々をまわっていて、撃ち殺されたという事件がありました。
近年は、欧米のあちこちにナイフを振りかざした「殺人ピエロ」が現れたことがニュースになっていました。遭遇した子どもたちが恐怖を感じたとなると、いたずらではすまされません。
日本でも、年々加熱するハロウィンパーティで、ゴミの散乱や、乱痴気騒ぎに苦情が出で、さらには警察が出動する事態まで起こっています。
なぜ、そうなってしまうのか?
楽しいからと、飛びついてしまう前に、その起源、本質が何かを見極めることは、とても大切だと思います。何かのおりに、その本質が顔をのぞかせる瞬間があるからです。
物事は、その本質以上のものにはなりません。
愛からはじまったものなら、たとえ道をあやまったとしても、もとの愛へ回帰していく可能性があります。
しかし、それが、悪から生じたものなら?
薄められ、緩和されていたものが、原点に回帰した時、恐ろしい事態に陥りかねないということを覚えておくべきです。
ハロウィンについて、本質を見極めた判断が、一人一人に求められていると思います。
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