十勝の鹿追町 聖書と人生のいろいろ

⑦モーセの召命 80歳 「こんなわたし」をこそ用いられる神

 
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2016年9月に、十勝鹿追町オープンした小さな教会です。,Voluntarily(自発的に),Open(開放的に),Logically(論理的に),聖書を学んでいます。史上類をみない大ベストセラー、聖書について、一緒に学んでみませんか? 執筆者は、牧師:三浦亮平です。

 0. 再び動き出す神の約束

イスラエルが、異国で400年間、寄留者として過ごし、奴隷の苦しみを味わうことは、すでにアブラハムに啓示されていました。

三代目ヤコブが一族を連れてエジプトに下ってから、400年が過ぎ、神の計画が動き始めます。

百万以上の一大民族に膨れ上がったイスラエルを脅威に感じたエジプトのパロ(王)は、過酷な労働を課し、さらには男子の赤子の抹殺命令を下します。

 1. モーセの出生・成長

そのただなかで誕生したのがモーセでした。両親は一計を案じ、モーセを籠に乗せて川に流します。

拾ったのはパロの王女でした。以降、モーセは王子として宮廷で成長し、当時の世界最高峰の教育を受けたのでした。

 2. 逃亡・羊飼いとしての40年

40歳の時、モーセは、へブル人を打ち叩いていたエジプト人を殺害。これがパロに知れ、王宮を追われます。

アラビア半島北部の荒野まで逃れたモーセは、ミデアン人の祭司イテロと出会い、その娘を妻にめとり、羊飼いとして40年を過ごしました。

息子に「ゲルショム(外国で寄留者)」という名をつけるほどに嘆き、人生をあきらめていたモーセ。
しかし、この時期の体験的学びも、後におおいに役立つこととなります。

40年の間に、エジプトのイスラエルの苦難も、極みに達していました。

 3. 80歳にしての、モーセの召命

80歳となったモーセに、シナイ山で主の使いが現れ、燃える芝を通して語りかけます。

主の使いとは、受肉前のイエス・キリストであり、炎は、神の顕現を表すシャカイナグローリー(神の栄光)です。燃えても燃え尽きない芝は、イスラエルの姿そのものです。

神が明かした名は、「わたしはある」。イエスもまた、「アブラハムの生まれる前から『わたしはある』」と宣言されました。聖書の神は、永遠の存在です。

4. モーセの応答

イスラエルの民を導き、エジプトから連れ出すように命じられたモーセは、わたしのようなものが、と拒みます。

忍耐強く語りかけ、しるしを見せ、今後の展開まで教える神。しかし、モーセは、「わたしはことばの人ではない。ほかの人を遣わしてください」と度重ねて拒み、最後には神の怒りを買いました。

神は、兄アロンがモーセの言葉を取り次ぐようにまで計らわれました。ここに至っては、モーセも何も言いようがなかったことでしょう。

 5. わたしなんて、というあなたこそ!

年老い、人生もあきらめていたようなモーセを神は選びました。それが、神の選びです。

「こんなわたしが」というあなたをこそ、神は用いるのです。

求められるのは、こんなわたしを用いて偉大なことをなされる、神への信頼だけなのです。

 

「神はモーセに仰せられた。『わたしは、ある』という者である。」

              出エジプト記3:14

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