動画&まとめ ②マルコ福音書1章後半 「主を信じてついていこう」 ~メシアの生涯の開始~
1. 荒野の誘惑・伝道の開始
洗礼の後「すぐ」に、荒野で誘惑を受けたイエス。「すぐ」を多用し、公生涯を駆け抜けるのがマルコ福音書の特徴です。
人類の罪を贖う小羊としての、メシアの使命を妨げようという誘惑を、イエスは御言葉によって退けました。
洗礼者ヨハネが捕らえられ、イエスの宣教が開始されます。
「時が満ち、神の国は近くなった。悔い改めて福音を信じなさい」
人は、自分の無力さを認め、ただメシアを信じて神と和解しなければなりません。
2. 四人の漁師を弟子とする
洗礼者ヨハネの下にいた4人の漁師が、驚くべき大漁の奇跡の後、イエスより直々の勧誘を受け、弟子となりました。
洗礼者ヨハネの弟子であった彼らは、すでにイエスの弟子となってはいましたが、パートタイムに過ぎませんでした。
彼らは網を捨て、漁師を辞めて、フルタイムの弟子となったのです。
3. 悪霊の追い出しと癒し
ガリラヤ湖畔の宿場町カペナウムが、伝道の拠点となりました。イエスの神からの権威による、簡潔で力ある生きた教えに、人々は驚きました。
会堂での悪霊の追い出しで明らかになったのは、悪霊は、イエスがメシアだと知っており、イエスは、諸霊の上に立つ者だということです。
漁師の網元だった、カペナウムのペテロの実家では、ペテロの姑が癒されました。イエスから近寄り、手を取って起こした瞬間に癒やしは起こったのでした。
主は、私たち一人一人と個人的な関係を回復してくださいます。神との関係の回復こそ、癒やしの本質です。
安息日が明けるのと同時に、癒やしを求めて大勢の人々がやってきました。
4. メシア的奇跡
数々の奇跡に興奮状態のカペナウムを離れ、一人祈るイエス。伝道は、ガリラヤ全地へ広げられていきました。
メシアの最重要の使命は、個々の癒しではなく、福音を伝えることです。
福音宣教にこそ、世界の回復と、魂の永遠の救いがかかっています。イエスを約束されたメシアと信じることが、この時、イスラエルに与えられた福音でした。
一人のツァラアト患者が、癒やしを求めます。彼はイエスをメシアと信じていましたが、自分が癒されるのかは、主の御心一つだとわきまえていました。
「わたしの心だ。きよくなれ」という宣言の瞬間、彼はきよめられました。
イエスが口止めしたのは、人々がメシアについて誤解をしないためです。メシアは、王となる前に、苦しみを受けなければなりませんでした。
しかし、男が言いふらしたため、人々がおしかけ、イエスは表だって町に入ることもできなくなってしまいました。
5. 主の弟子として歩む恵み
個人的癒しや問題解決を願うことは、救いを求めるきっかけとなりますが、本当に大切なことは、神の計画の全貌を理解し、受け入れることです。
使命に生きる時に与えられる力があります。
自分を見つめるのではなく、神を見上げる。問題に捕らわれるのではなく、自分の使命に生きる。
自分自身が変えられる奇跡を、私たちは、その時、味わうのです。