動画&まとめ ⑤マルコ4章 「打ち砕かれて、よい地になる」 ~たとえ話が示す教会時代~
1. 種を蒔く人のたとえ 4:1~20
イスラエルがメシアを拒んだベルゼブル論争以降、主イエスは信じる者だけに分かるよう、公にはたとえで話されました。
一連のたとえ話のテーマは、「奥義としての神の国(=教会)」です。
最初のたとえ、「蒔かれた種のたとえ」が、以降のたとえ話をも読み解くカギとなっています。
教会時代、福音に対する人々の態度は、以下の三つに分かれます。
①福音を拒む人
②受け入れるだけで終わる人
③福音を伝えるようになる人。
福音を聞いた人が、どう応答するかは、その人の責任です。
今の時代のクリスチャンの使命は、とにかく福音を伝えることです。
2. ともしびと秤のたとえ 4:21~25
メシア拒否以降、奥義としての王国時代に入ります。
隠されていた教会は、ペンテコステに明らかにされました。
繰り返し強調されるのは、御言葉を聴くこと。聖書理解の深まりが、恵みにつながります。
福音をどれだけ伝え、奉仕したかが、神の国での報酬に繋がります。
3. からし種のたとえ 4:30~34
教会時代の信者の役目は、福音の種を蒔くこと。信じる人を主が起こされ、最後の一人が救われたとき、教会は天に挙げられます。それが携挙です。
からし種とは、小さなものを現す慣用句。教会は、小さな群れから大きく成長する一方、空の鳥が住みつきます。
種蒔きのたとえの解説によれば、空の鳥とはサタン。教会に偽りの教えが入りこむことが警告されているのです。
重要なのは主の御言葉を聴き、理解する力。まず、聖書を文脈に基づき、理論的に正しく理解すること。そして、主に対して素直に心開き、主に従うことが求められます。
イエスの教えの基礎をしっかり身につけているか。成熟のために、真摯に素直に学び続けているかが、問われています。
4. 突風をしずめる 4:35~41
長い一日でした。家族がイエスを連れ戻しに来て、ユダヤ議会によるメシア拒否が公になり、その後イエスは、いくつものたとえ話を語りました。
群集を後に残して漕ぎだした船は、突然の激しい嵐に遭遇します。弟子たちが寝ていたイエスを起こすと、イエスは嵐を叱りつけ、湖に命じました。嵐はやみ、静まりました。
前代未聞の出来事に弟子たちは恐怖し、「この方はどういう方か」と顔を見合わせました。
イエスはメシアだとは理解していた弟子たち。しかし、メシアとは一体何者なのか。弟子たちにはまだ分かっていませんでした。
5. 実りをもたらす土となるために
教会時代の信者の使命は、福音を伝えることです。その人が耕された土のように心開かれているなら、種は自ずと芽を出し、成長し実を結びます。
実を結び、福音を伝える者となるために必要なのは、よく耕された地となること。心の中の妨げを取り除き、思い患いを主にゆだねていきましょう。
主は、愛する子に試練を与えられます。試練は、私たちの心をさらに打ち砕き、耕します。心打ち砕かれ、へりくだって主の御言葉を聴きましょう。
主は、個々の聞く力に応じて話されます。御言葉の理解が深まるほどに、信仰は磨かれ、成長させられていくのです。
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Q:「神の国」「天の国」って、なんのことですか?