⑨モーセ シナイ契約 十戒・律法は、人々をメシアへ導く

   

1. 荒野でのできごと 出15~18章

劇的なエジプト脱出から、三日後には、民は水がないと不平をいいました。

さらには、食べ物がない、肉を食べたいと言う民に、神は天のパン・マナを降らせ、うずらの大群を与えました。

またイスラエルは、初の戦いを略奪者のアマレクと交えています。

後に、同様のことが悪化して繰り返された挙げ句、イスラエルの民は、40年の荒野の放浪という報いを受けることになるのです。

2. シナイ山での神の顕現 19章

出エジプトから2ヶ月ほど後、民はシナイ山に到着します。

三日目の朝、山上に雷、稲妻、密雲があり、角笛の音が鳴り響きます。全山が煙る中、主が火の中にあって降りてこられたのでした。

これらの現象は、シャカイナグローリー。霊なる神の顕現です。これほど激しい神の顕現は、旧約聖書には他にありません。

シナイ山は、神の顕現によって聖別され、民の立ち入りが禁じられました。こうして、準備が整ったのです。

3. 律法の授与 20章

この時、神が授けたのが、モーセの律法と呼ばれるもの。宗主契約という、王が民と結ぶ契約の形式を取っています。

王なる神が、民を支配、保護し、恩恵を与え導き、民は従順を求められます。

4. 十戒 20章

613ある律法の中心が、十戒。二枚の石の板に、神が直接刻んだものです。

①唯一の神を認め、諸国民に示すこと。
②偶像礼拝の禁止。…偶像とは、礼拝の対象として造られた像のことです。
③主の御名をみだりに唱えるな。…神の尊厳を引き下げてはならない。
④安息日を聖なる日とする。安息日はモーセ契約のしるし。休むべき日です。
⑤父と母を敬え。…両親に従うのは、神の約束を信頼し、権威に従うこと。
⑥殺すな。…個人的意図的殺人の禁止。
⑦姦淫するな。…すべての性的罪を含む。
⑧盗むな。…私有財産の尊厳を教える。
⑨偽証するな。…真実の証言が大切。
⑩人の物を欲しがるな。…貪欲の問題。

5. 律法の役割

律法は、神が聖であることを示します。律法は、救いの方法ではなく、旧約時代の聖徒の行動基準です。

律法は人の罪を示し、むしろ人に罪を犯させました。誰も律法を守り切れなかった事実が、人を信仰へと導きました。

神の助けがなかったら、自分たちには何もできないと、律法は、人々にメシアを待望する思いを強めさせたのです。

律法は、メシアなるイエスによって完全に成就され、役目を終えました。

6. キリストの愛の律法を生きる

この時代に私たちを導くのは、聖霊によって使徒たちを通して示されたキリストの律法です。

今や、信者の内に聖霊が住まわれ、正しく導いてくださいます。

旧約時代の信者たちが、どうしてもできなかったことを、主ご自身が、できるように助けてくださるのです。

「主よ。わたしには、できません。しかし、あなたが助けてくださるならば、できます」

そのような祈りに、主は必ず答えてくださいます。

 - 神の約束に生きた人々 ,